講談社文庫<br> 完全犯罪の恋

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講談社文庫
完全犯罪の恋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 200p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065298534
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「すごい小説を読んでしまった。
私はこの先も、何度も自分の血を辿るように
この作品を読み返すと思う」
             ――紗倉まな

「人は恋すると、罪を犯す。
運命でも必然でもなく、独りよがりの果てに。
その罪を明かさないのが、何よりの罰」
             ーー中江有里

「私の顔、見覚えありませんか」
突然現れたのは、初めて恋仲になった女性の娘だった。

芥川賞を受賞し上京したものの、変わらず華やかさのない生活を送る四十男である「田中」。
編集者と待ち合わせていた新宿で、女子大生とおぼしき若い女性から声を掛けられる。
「教えてください。どうして母と別れたんですか」
下関の高校で、自分ほど読書をする人間はいないと思っていた。
その自意識をあっさり打ち破った才女・真木山緑に、田中は恋をした。
ドストエフスキー、川端康成、三島由紀夫……。
本の話を重ねながら進んでいく関係に夢中になった田中だったが……。

芥川賞受賞後ますます飛躍する田中慎弥が、過去と現在、下関と東京を往還しながら描く、初の恋愛小説。

内容説明

芥川賞を受賞し上京したものの、変わらず華やかさのない生活を送る田中。ある日、デパートで若い女性から声を掛けられた。「教えてください。どうして母と別れたんですか」。そうして、高校時代の三角関係を痛みを伴って思い出す日々がはじまる。三十年前の下関と今の東京を往還して描く、著者初の恋愛小説。

著者等紹介

田中慎弥[タナカシンヤ]
1972年山口県生まれ。山口県立下関中央工業高校卒業。’05年「冷たい水の羊」で第37回新潮新人賞受賞。’08年、「蛹」で第34回川端康成文学賞受賞。同年、「蛹」を収録した作品集『切れた鎖』で第21回三島由紀夫賞受賞。’12年、「共喰い」で第146回(平成23年度下半期)芥川龍之介賞受賞。同作は’13年9月、映画化された。’19年、『ひよこ太陽』で第47回泉鏡花文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

クプクプ

78
タイトルは過激ですが、内容は落ち着いていました。川端康成や三島由紀夫の本を高校時代の恋人と読み合うシーンが効果的ですし、主人公の高校時代と現在の二つの時代が見事に描かれていました。田中慎弥はスマホを持たず、原稿も手書きだそうですが、時代に乗ろうとしないことで、かえって二つの時代背景を描けてしまった印象です。読んでいて、ところどころ映像が浮かびました。Twitterを駆使する平野啓一郎と対照的ですが、この作品で田中慎弥は平野啓一郎を上回ったと感じました。ぜひ、映画化を希望します。2022/12/01

優希

45
恋愛小説ですが、所謂普通の恋愛とは趣が違うように感じます。生々しくて痛みを伴う心理がまざまざと展開されています。田中氏はくどくてもどかしい心理描写をさせたら右に出る人はなかなかいないのではないでしょうか。2024/07/29

ω

39
うん、田中先生はいつも真面目に小説と向き合っていて凄く好印象ω !! 暴力とか田舎が得意な作家さんという印象だったので、恋愛モノとは珍しい。川端と三島の自殺が出されてて、割と楽しく読めた!2024/10/16

桜もち 太郎

21
2012年、「共喰い」で芥川賞受賞した田中慎弥。随分と長い間、読書から離れていた自分が「共喰い」を読んで、読書熱が再来したことを考えると、13年前の恩人が田中慎弥ということになる。そして今この作品、とんでもなく良かった。30年前の田中と緑との高校生時代の恋愛、そして三角関係。30年後に突如現れた緑の娘である静。物語は静との会話、30年前の回想と続く。川端康成の死に方、三島由紀夫の死に方、死についての会話が30年もの間、田中の心に深く傷を残す。→ 2025/06/12

沙智

9
かなり良かった。痛みに満ちた恋愛小説だ。著者の経歴的にもっと硬い小説かと想像していたが、全然そんなことはなかった。解説でも触れられているが、田中と静の小気味良い会話の掛け合いがとても楽しい。捲し立てるように喋る静がなんともいえない良い味を出してる。71頁の田中が語る過去のエピソードにその話盛ってるでしょと茶々を入れるところが特に良かった。2人ともやや性格に難があるが、目の前の相手に真剣に向き合っている。血の通った人間の物語であると強く感じた。2023/02/05

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