出版社内容情報
イタリア童話文学の巨匠ジャンニ・ロダーリからの今年の贈り物は、本当のことを言えなくなった国で起きる出来事を描いた長編小説!
生まれたときから凄まじい大声の持ち主だったジェルソミーノは、小学校に入学すると声で黒板を壊したりして先生に叱られる。家の近所の人たちからも騒がれるようになり、ついに生まれ育った国の外へ旅立つことを決意する。声を生かして歌手になるために。だが、国境を越えると様子がおかしい。食料品の看板がある店には文房具が置いてあり、インクを売っているはずの店に行くとパンが買えた。そう、この国では反対言葉を話さないと罰せられるのだ。混乱するジェルソミーノの前に現れたのはゾッピーノという、塀の落書きから抜け出た、口がきけるネコだった。ゾッピーノはこの国のあらましを教えてくれた。海の向こうからジャコモーネという海賊がやってきて、子分とともに国をまるごと占領して王位に就き、あらゆるものをあべこべに言わせる法律を発布してしまったのだ。そんな「うそつき王国」で一人と一匹は国王たちを向こうに回して奮闘するのだった……。
内容説明
生まれたときから凄まじい大声の持ち主だったジェルソミーノは、小学生になるころには故国にいづらくなり、国外へ旅立った。だが、たどり着いたのはあべこべの言葉を使わなければならない国。口がきけるネコ、ゾッピーノと出会い、この「うそつき王国」で奮闘するが…。大切なものを問うシュールな傑作長編!
著者等紹介
ロダーリ,ジャンニ[ロダーリ,ジャンニ] [Rodari,Gianni]
1920年生まれ、1980年没。イタリアの作家、詩人、教育者。1970年、国際アンデルセン賞を受賞。20世紀イタリアで最も重要な児童文学者、国民的作家とされている
山田香苗[ヤマダカナエ]
1963年三重県生まれ。津田塾大学英文科卒業。英米の映像翻訳を経て、イタリア映画、TVドラマの字幕翻訳にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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(C17H26O4)
クプクプ
虚と紅羽
u
kotaro