出版社内容情報
2030年、分譲マンション約780万戸とうち、築30年以上が過半数を超える。日本ではマンションへの永住指向が強まる一方、自らの老いとマンション老朽化、いわゆる「二つの老い」がリンクするというかつてない時代を迎えている。
私たちは、本当に安心してマンションを終の棲家にできるのか?
大規模修繕、滞納金問題、空き駐車場問題、ペット問題、フルリノベーション、買い換え、負動産化、ローンのやりくり、リバースモーゲージ、タワーマンションのメリットとデメリット。さまざまな事例をもとに安心できるためのヒントを探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
48
老後はマンション暮らしと考えていたが、いろんな問題があること。駐車場の空き問題とかは初耳だが、そりゃ住民の高齢化が進んだら当たり前か。2023/02/22
てつのすけ
29
定年退職はまだ先だが、定年後は妻と二人で、車を使わず買い物に行ける場所にマンションを購入したいと考えていたので、本書を読んだ。 マンションの場合、管理費、修繕積立金の滞納問題があり、自分の懐事情だけでは解決できない問題があるということを、あらためて認識できた。 今後の参考になった。2022/05/17
まさげ
24
定年後のマンション購入を検討している際に手にした本、自分の物なのに自分だけの物ではないということがわかった、2023/09/26
ノンケ女医長
19
かなり勉強になった。タイトルは「60歳からの」だけど、経済学の視点もあるし、学生から読んでおくべきだと思う。マンションを購入したあとに待ち構える様々な問題が、こんなに深刻になるだなんて。一番懸念したのは、必須である大規模修繕のこと。労働人口が減って、資材も高騰し、なによりタワーマンションは事例が少なくノウハウも確立されていないとの指摘に、鳥肌が止まらない。マンションの安全性は、誰が責任を持つのか本当に怖くなった。空き駐車場の問題等、たくさんの論点を知ることができる。若いうちに読むべきだと私は思った。2023/04/23
Cozy
11
一人暮らしになって分譲マンションから賃貸へ、夫婦二人になり駅近マンションに買い替えなど60歳前後で起こりうる8つの具体的な事例を通して気を付けるべきことや新たな気づきを促す内容。管理組合のこと、リノベーション・リフォームのこと・・・具体事例だからこその視点がとても参考になった。 2023/06/11