出版社内容情報
直木賞作家の初期傑作復刊第三弾!停電で都市機能が麻痺した暗黒街“ギャングランド”で男たちの熱い一夜が始まる――。
内容説明
一匹の猫をめぐるトラブルから、ストリートギャング団のヒーツとマングースが抗戦状態に突入。ボスチームのブリッツが調停役を買って出た。ヒーツのナンバー3の八神春清も調停の場に乗り込むが、マングースのボスがとつぜん銃をぶっ放し始める!かろうじて逃れた春清は、生き残りを懸けた綱渡りの闘いに挑むが―。停電状態の暗黒街で始まる大戦争のゆくえは!?
著者等紹介
東山彰良[ヒガシヤマアキラ]
1968年台湾生まれ。第1回『このミステリーがすごい!』大賞銀賞・読者賞を受賞し、2003年『逃亡作法―TURD ON THE RUN』でデビュー。’09年、『路傍』にて大藪春彦賞を受賞。’15年には『流』で直木賞、’16年に『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
路地
39
日本のチーマー文化とアメリカのギャング文化が掛け合わされた2000年代の空気感が存分に味わえる一作。疾走感と若さ前回で、『流』で好きになった東山さんの新たな一面(本作の発表の方がずっと早いけど)を知ることができた。2023/03/24
とくま
6
△「ピーハツ」 東山さんのこういうやつ好き。もっと激しくしてほしい。2018/05/21
小説好きな施設長
1
架空の都市が舞台のギャングモノ、ノリは軽くアッサリと死人が出るあたりもタランティーノ感もありセリフや地の文も海外小説っぽさが強い。東山彰良特有の言い回しや文体は完成されていない感もあるし、勢いで描き切った感はあるがそれでも端々に感じとれる文学の香りは彼の作品でしか味わう事ができないように思う。2025/01/22
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