出版社内容情報
湘南を舞台に巨大企業グループを擁する一族の栄枯の美を描いた石原文学の真骨頂。急逝した三代目の残された夫人は複雑な関係の中で。
湘南地方に広大な邸宅を構え、巨大企業グループを擁する北原家。手掛ける事業は鉄道から機械、観光開発にまで及ぶ。その三代目社長・勝彦が急逝し、残された妻の紀子は亡夫の異母兄弟・志郎と結ばれることでその血脈を繋いでいた。だが、縁戚で音楽評論家の野口による音楽事業の提案や、その甥・明からのレジャーの誘いなどによって、複雑に入り組んだ一族同士の関係に微妙な変化が起こりつつあった。その美貌で男たちの心を捉え、また並外れたピアノの才にも恵まれた紀子。彼女の人生にこれから待ち受けているものとは……。
内容説明
湘南の地を拠点に巨大企業グループを擁する北原家で社長が急逝。残された妻・紀子は亡夫の異母兄弟と結ばれてその血脈を繋ぐことに。だが、縁戚による音楽事業の提案やレジャーの誘いなどで、複雑に入り組んだ一族同士の関係に微妙な変化が起こりつつあった…。閉ざされた一族の栄枯の美を描く長編小説。
著者等紹介
石原慎太郎[イシハラシンタロウ]
1932年兵庫県生まれ。一橋大学卒業。’55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」により第1回文學界新人賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞受賞。作家活動の一方、’68年に参議院議員に当選し政界へ。後に衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。’95年に議員を辞職し、’99年から2012年まで東京都知事在任。’14年に政界引退。’15年、旭日大綬章受章。2022年2月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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