内容説明
菅義偉氏の東大話法=官僚的な答弁と、やってる感政治=形だけの改革志向はどこから来て、日本をどこへ導くのか?これは菅内閣の総辞職で終わる属人的な問題ではない。なぜなら彼のような政治家が生まれる歴史的・政治的な必然性が日本にあるからだ。2020年9月に誕生した菅政権は、平成政治史の総決算というべき特質を持っている。それが「東大話法とやってる感政治」だ。小泉改革から続いてきた「何かを改革しなければならない」という強迫観念と、国民に直接語りかけるパフォーマンス性。その当初の目的意識を見失い、形だけを受け継いだのが菅政権である。日本を左右するその本質と課題を気鋭の官僚出身論客が徹底分析。
目次
はじめに 日本政治にはびこる「東大話法」
第1章 官邸主導の歴史(国民を熱狂させた小泉純一郎のリーダーシップ;経済財政諮問会議の誕生と官邸主導システム ほか)
第2章 菅政権の誕生まで(安倍晋三と菅義偉の一蓮托生;菅義偉と安倍晋三の決裂 派閥政治をめぐって ほか)
第3章 東大話法とやってる感政治の完成(学術会議問題に見る「東大話法」と「やってる感政治」の典型;新型コロナ対策に見る「やってる感」政治 ほか)
第4章 東大話法とやってる感政治を乗り超えるには(玉木雄一郎×宇佐美典也)(玉木雄一郎氏が考える、日本の3つの重要課題;菅首相の態度は、国民の信頼を減らしている ほか)
著者等紹介
宇佐美典也[ウサミノリヤ]
制度アナリスト。1981年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、経済産業省に入省し、企業立地促進政策などに携わる。在職中にブログ「三十路の官僚のブログ」で注目を集める。新エネルギー・産業技術総合開発機構で電機・IT分野に国家プロジェクトの立案およびマネジメントを担当したのち2012年に退職。現在は太陽光発電などの再生可能エネルギーについてのコンサルティングとともに、著述活動やメディア出演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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