出版社内容情報
佐藤 多佳子[サトウ タカコ]
著・文・その他
内容説明
物静かな高校の先生、予備校に通う女子高生、家業の電気店を継いだ若者、少年野球のピッチャー、洋食店のシェフ―一見つながりのない人たちを結んでいる、強くてまっすぐな気持ち!なにかを心から「好き」でいる、すべての人へ贈る爽快な感動!!
著者等紹介
佐藤多佳子[サトウタカコ]
1962年東京都生まれ。1989年「サマータイム」で月間MOE童話大賞を受賞しデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で’98年、産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、’99年に路傍の石文学賞、2007年に『一瞬の風になれ』で本屋大賞と吉川英治文学新人賞、2011年『聖夜』で小学館児童出版文化賞、2017年『明るい夜に出かけて』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
370
横浜の有隣堂に大量にディスプレイされていたので、興味を持って読みました。佐藤 多佳子、2作目です。本書は、著者のベイスターズ愛溢れる中短編集でした。私は、巨人ファンですが、対戦相手のベイスターズ(ホエールズ)の選手は良く解るのと、横浜と福岡に住んだことがあるので、しみじみと楽しめました。オススメは、「パレード」です。但し、本書をベイスターズファン以外にはオススメしません。2020/12/05
しんごろ
235
何かを好きでいることは素晴らしいことだと思う。この物語は、たまたまホエールズとベイスターズが好きな者の物語だということだ。親子、友人、恋人、誰とでも好きなことで語り合えて一喜一憂できるのはうれしくて楽しい。ベイスターズファンでなくても、プロ野球が好きであれば、この物語は楽しめる。贔屓チームを尚一層好きであるために、他球団の球団史を知るのもいいのかもねと個人的に思う。ホエールズの時代からベイスターズの球団史を知って楽しめた。読後感が心地良く、プロ野球が好きで良かったなと思えた。2021/09/18
いつでも母さん
218
好きなチームが傍にある幸せ。応援したいチームがある喜び。共に悲しみ、一緒に喜び合える誰かがいる日常。そんなこと思った。選手・ファン・家族・関係各位…そこに人生があった。野球好きには堪らない。特にベイスターズファンには感激の作品でしょう!あぁ、開幕が待ちきれない。2020/11/29
ウッディ
198
ベイスターズの青いキャップがきっかけで、先輩と付き合うことになった女子高生、図らずも同居することになった横浜ファンの電気屋とドラ息子、音信不通だった祖父と福岡での日本シリーズを見に行くことになった野球少年。万年Bクラスの横浜ベイスターズを愛する人たち、横浜を熱く応援する彼らの心にはいつも星(ベイスター)がある。作者のベイスターズ愛を感じる物語でした。ハマの番長、大魔神など、おなじみの選手に加えてヒゲ魔人五十嵐や炎のストッパー木塚など、懐かしい選手名にほっこりし、野球が好きだった少年時代を思い出しました。2021/04/07
のり
190
いつの時代にも野球を愛している者は沢山いる。本書は大洋ホエールズから、現・横浜DeNAベイスターズまで様々な時代をそれぞれの物語と共に描かれている。自分自身、野球が好きなので懐かしく読めた。スーパーカートリオからマシンガン打線。名選手の顔が思い出される。個人的ベストナイン+2は先発・今永昇太 セットアッパー・盛田幸妃 クローザー・佐々木主浩 捕手・谷繁元信 ファースト・ブランコ セカンド・ローズ サード・村田修一 ショート・高木豊 レフト・筒香嘉智 センター・鈴木尚典 ライト・多村仁です。2021/06/24