講談社文庫
オリンピックへ行こう!

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065190302
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「卓球」
 関東一部リーグ所属の明城大学卓球部四年の成元雄貴は、中学時代にはジュニアナショナルチーム(JNT)の候補選手だったこともある。一方、同じ明城大のエースで一年後輩の能勢雅弘は、NT(日本代表チーム)候補として、ナショナルトレーニングセンター(NTC)の合宿に参加できる実力の持ち主。能勢は国際大会での勝利を得ることで世界ランクを上げ、NTの一員となりオリンピックを目指していた。雄貴もまた日本代表に少しでも近づくために、学生日本一を決める全日本大学総合卓球選手権(全日学)にのぞむ。
「競歩」
 世界トップレベルの競歩の世界で、日本代表に選出されるためしのぎを削る。企業チーム所属選手がたどってきた挫折と苦悩の日々。
「ブラインドサッカー」
 パラリンピック種目・ブラインドサッカーで指導者として世界最高の舞台に向けてどれほどの覚悟が必要なのか。
失敗をおそれず、あきらめず、努力を惜しまない選手たちの汗と涙をストレートに描く。

内容説明

スポーツ選手なら誰もが憧れるオリンピック。大学卓球チーム内の軋轢や友情、競歩ランナーの孤独、サッカー選手の挫折と希望、各競技で日本代表の可能性に懸ける姿を描く。世界最高の舞台に立つには、どれほどの覚悟が必要なのか。失敗をおそれず、あきらめず、努力を惜しまない選手たちの汗と涙の再生物語。

著者等紹介

真保裕一[シンポユウイチ]
1961年東京都生まれ。’91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。’96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、’97年に『奪取』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞長編部門をダブル受賞し、2006年には『灰色の北壁』で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブ

41
真保裕一氏の「行こう!」シリーズ。このシリーズ好きです。今回はオリンピック。東京五輪は終わったけど、何かにひたむきに頑張っている人たちのお話はいいですね。挫折があったり、怪我しちゃったり、怪文書なんてこともあるらしい。みんなが行ける所じゃないから、汗と涙が美しいのかも。2022/10/16

Walhalla

32
真保裕一さんの「行こう!」シリーズです。今回はスポーツで「卓球」「競歩」「ブラインドサッカー」の3話でした。先の東京オリンピック2020では、卓球・競歩はそれぞれ日本人選手がメダルを獲得し、大きな話題となりましたね。この作品では、日本代表に選出されるための厳しい道のりが描かれていますが、なかでも、3話目のブラインドサッカーが一番良かったです。情報の8割を得ているという視覚を閉じた状態でのプレーですが、技術だけでなく「音」と「声」を頼りに怖さに打ち勝つ精神も必要とされ、この競技に興味を持つことができました。2023/04/07

ぼっちゃん

32
「行こう!」シリーズ第4弾。「卓球」が一番長くメインなのだろうが、一番短い「ブラインドサッカー」が良かった。2020/05/17

ヒデキ

18
「~へ行こう」シリーズですが、 今までのお仕事シリーズでは、無くて、 スポーツものです スポーツの動きを文章で書くということが とんでもないことだということを 実感してしまいました2020/12/28

NAOAMI

15
「行こう!」シリーズ。これまではお仕事小説としての面白味と主人公が困難を乗り越えるカタルシスがあったが、今作はオリンピックに関連するお仕事ではなくマジでオリンピック出場を目指すアスリートの内面を描いたもの。長・中・短編で、卓球・競歩・ブラインドサッカーと続く。コンマ何秒のラリーの一打毎に選手の洞察や気持ちを畳み込みスコア一つ動くのに数頁。合間に過去を織り交ぜ、また試合に戻る。内面実況小説の技巧はスゴイが読んでて疲れる。最後の短編位が程よい感じ。トップ選手を追うレベルの選手の覚悟と、もがく姿はスポ根を彷彿。2020/07/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15624182
  • ご注意事項

最近チェックした商品