内容説明
伊勢宗瑞(北条早雲)の伊豆討ち入り(一九四三)に始まり、秀吉による小田原合戦(一五九〇)において没落するまで、五代一〇〇年にわたって関東に覇を唱えた北条氏(小田原北条氏、後北条氏)は、戦国大名研究において常に中心的存在となっている。存在期間の長さ、残存史料の豊富さなどの点からいって、「戦国大名とはなにか」を考える際には、まずは北条氏について解明することが求められるゆえである。早雲の「伊勢素浪人説」否定よりはや三〇年。戦国大名研究の第一人者が、北条五代の政治動向を中心に叙述した通史に、旧版では未収録であった増補原稿を追加。最新の研究動向を反映し、新書として三たびこれを世に問うものである。
目次
第1章 伊勢宗瑞(宗瑞の台頭;相模西郡への進出;相模計略)
第2章 北条氏綱(相模国主化と武蔵への進出;関東管領職の獲得)
第3章 北条氏康(北条氏康の関東経略;上杉謙信・武田信玄との抗争)
第4章 北条氏政(北条氏権力の変質;中央政権との接触;氏政兄弟衆の動向)
第5章 北条氏直(羽柴政権との交渉;小田原合戦;その後の北条氏)
増補
著者等紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
中世史研究者。1965年生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。現在、駿河台大学法学部教授。現在の日本中世史研究を牽引する存在であり、特に後北条氏や今川氏、甲斐武田氏、真田氏にかかわる業績が多いことで知られる。論文・単著・共著・編著いずれも数多く、その発表スピードから「月刊黒田」の異名をとる。多忙な学務と研究の傍ら、大河ドラマ『真田丸』の時代考証もつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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