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出版社内容情報
巨大生物から微小生物まで、生存に必要不可欠な筋肉のしくみを徹底解説。驚異のパワーを生み出す筋収縮機構と神秘的な現象に迫る!筋肉の活動は、心臓血管系や消化吸収系をはたらかせるために、また不適切な環境から逃れるために、必要不可欠で、筋肉なしには一瞬たりとも生存を続けることができません。そのしくみと驚きのパワーの秘密を解説します。人間の筋肉の構造や性能はもちろん、鳥類が飛翔するときの筋肉、昆虫の飛翔と発音に使われる筋肉、水棲動物の遊泳運動ではたらく筋肉など、動物の動きに関する筋肉について、詳しく解説します。
第1部 大自然がデザインした筋肉はいかにすごいか
リニアモーターとしての筋肉はいかにして発見されたか
筋肉リニアモーターを駆動する、超微小エンジンの発見
第2部 われわれの筋肉、その驚異
骨格筋の驚異の高性能
生涯はたらき続ける心筋
生命を支える血管平滑筋と消化管平滑筋
健康寿命のために、日常の身体運動
第3部 さまざまな動物の筋肉の驚異
天空を征服した鳥類の飛翔筋
昆虫の筋肉の高速振動
水棲動物の高速遊泳
動物の器官のすごい機能
二枚貝の貝柱のキャッチ機構
アクチン・ミオシン間の滑りによる生命現象の神秘
杉 晴夫[スギ ハルオ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
69
科学の本をワクワクして読んだのは小学生ぶりだと思う。それくらい充実した本でした。筋肉のリニアモーター機構が、さまざまな生物において、莫大な力を発揮しているメカニズムがよく分かります。とくに鳥類の飛ぶ筋肉から、リリエンタールやライト兄弟の挑戦を語る部分はロマンがあります。魚や昆虫、そして人間では普段筋肉として認識していない血管の部分も面白かったです。2021/03/20
zoe
16
健康診断のお供に。だからといって、食事指導や生活指導の時間が短くなるというご利益は無し。2020/07/22
zoe
16
挿絵も多く、説明も丁寧なのに、一度ではついていけないところが、かなりある感じ。動きを2,3のイラストで説明するとき、動きのイメージがわかない。動画の助けが欲しい。2018/10/27
Kentaro
10
鳥類が示す驚異の運動能力の別の例として、最も小さい鳥類、ハチドリの空中における長時間のホバリングがある。体重はわずか2~20gで、大型の昆虫なみである。ハチドリは驚くことに、小さな体にも拘わらず飛翔速度は毎時80km約800kmを無着陸で飛び続ける。ハチドリは滑空はできないので、長距離の飛行には体の大きさに比し莫大なエネルギーを消費する。ハチドリ大胸筋の筋線維の大部分のスペースは、筋肉のエネルギー源ATP産生工場であるミトコンドリアで占められている。これがハチドリの長距離飛行を可能にしていると考えられる。2018/11/11
どん
7
一般向には難しい内容だった。しかし、筋肉が凄いことが分かる。まあ、一度読んだだけではわかったことも知れていると思う。 今でこそ筋肉の動き方は、学校でも習うが、ここまでの凄さはわからない。大自然の神秘だが、この半世紀で科学者たちが素晴らしい研究をしてきたか、その歴史も興味深い。 アクチン、ミオシンの筋フィラメントのかすかな動きが骨格や心臓を動かしているとは・・・2019/02/03
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