出版社内容情報
運命じゃない恋なんて、ない運命じゃない恋なんて、ない
「君は運命の女性と出会う。ただし四回」占い師のたわごとだ。運命の恋って普通は一回だろう? 大体、人には言えない特殊な
体質と家族を持つ僕には、まともな恋なんてできるはずがない。そんな僕が巡り会った女性たち。人を信じられない僕が恋をする
なんて! だけど僕は知ってしまった。嘘つきな君の秘密を――。僕の運命の相手は誰だったのか、あなたにも考えてほしいんだ。
望月 拓海[モチヅキ タクミ]
著・文・その他
内容説明
「君は運命の女性と出会う。ただし四回」占い師のたわごとだ。運命の恋って普通は一回だろう?大体、人には言えない特殊な体質と家族を持つ僕には、まともな恋なんてできるはずがない。そんな僕が巡り合った女性たち。人を信じられない僕が恋をするなんて!だけど僕は知ってしまった。嘘つきな君の秘密を―。僕の運命の相手は誰だったのか、あなたにも考えてほしいんだ。
著者等紹介
望月拓海[モチズキタクミ]
神奈川県横浜市生まれ。日本脚本家連盟会員。静岡県浜松市と磐田市で育つ。上京後、放送作家として音楽番組を中心に携わった後、2017年『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』で第54回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
58
デビュー作「毎年、記憶を失う彼女の救いかた」が良かったので作者買い。プロローグで「仕掛けに注意」と念押しされてるのもあって予想外の真実に驚愕するということはないし、序盤の主人公の境遇から後のサクセスに突っ込みどころ満載だったりもするけれど、その仕掛けに込められた“大切なひとへの想い”の深さが響くあたりはデビュー作同様の作風でたいへん好感がもてますよ。「何一つ隠し事のない自分を知ったうえで肯定して欲しい」相貌失認という体質に悩む主人公でなくとも誰しもが持つその願いが胸を打つ。『たいへんよくできました』。2018/09/15
papako
57
相貌失認の主人公の運命の相手との出会いのお話。15歳から5年ごとの出会い。なんとなく話の流れは読めるし、想定内の物語でしたが、すいすい読めました。よく叔父さんから逃げられたよなぁ。前作の方が良かったかな。あと一冊どうしようか悩む。2019/11/03
ami*15
54
人の顔が見えないという体質の主人公が人生で出会う運命の女性に“隠された秘密”を巡るお話。嘘と真実から生まれた運命の恋にラスト、温かい気持ちに包まれるような物語でした。恋愛ものではあるけどミステリーとしての楽しみ方もできる点や主人公たちをポジティブな展開に動かして読み手の読了感も気持ちよくさせるような点がこの作者の作風の良い面なのかなと思いました。でも今作に関しては設定は違うけど話のパターンとしては前作とよく似た雰囲気を受けたし、私としては前作の方がストーリーとしてわかりやすいような印象を受けました。2018/08/24
さおり
42
前作の時も思ったんだけど、浜松が舞台なのに登場人物が遠州弁を話さないところに非常に好感をもちました。福井が舞台の小説は訛りが愛しいのに勝手なものだけど、浜松の場合は訛ってない方が嬉しい。遠州弁がかわいくないからかも。前作は観光地寄りだったけど、今作は浜松市民の日常な感じの場所が登場。有楽街のカラオケ、ザザの映画館、OZ。まぁ、浜松ははじめの方しか出てこなかったけど。前作が記憶障害で今作は相貌失認。どちらも家族に恵まれず。次はぜひ、平平凡凡な人たちしか出てこないお話の中で真実の愛を描いてほしい。2018/10/02
あさうみ
35
人の顔を認識出来ない僕の恋の話。はられた伏線を回収するのはミステリーぽく読んだ。恋愛小説としては物珍しいテイスト。この風味の落ちが個人的に好みじゃないだけで…。読了感は爽やかでした。2018/11/11