出版社内容情報
俳人としてはもちろん、文人画や書でも有名な与謝蕪村。彼の成した「画と詩の奇跡的な統一」までの姿を描いた、著者渾身の歴史小説。江戸時代中期。享保の改革が行われていたころ、15歳の男が叔父を殺めて大坂から京へ逃れていった。男は河原で乞食をして暮らすようになるが仲間に殺されかけ、浄土宗の僧・弁空のもとで寺男になる。そこで画と俳諧に興味を持ち始めた男は、京を発ち江戸へ向かうことを決意する。凶々しい痕跡を消し去り、さすらいの身になるためにも。江戸では弁空に紹介された俳諧の師匠・宋阿を頼り、弟子入りする。のちに男は宰鳥と名乗る。だが間もなくして師の宋阿が亡くなり、下総は結城の兄弟子・雁宕の食客となる。それからは結城を拠点に、芭蕉の足跡を辿るように奥州や北関東への旅を繰り返していた。28歳のとき宰鳥は俳号を蕪村に改め、いよいよ画と句と書に力を注ぎこもうとしていた。そして36歳にして、ついに京に戻ることに……。
小嵐 九八郎[コアラシ クハチロウ]
著・文・その他
内容説明
享保の改革のころ、15歳の男がどでかい罪と科を犯して大坂から京へ逃れていった。河原で乞食をしたのち、僧・弁空のもとで寺男になる。寺で画と俳諧に興味を持ち始めた男は、京を発ち江戸へと向かう決意をする。江戸では俳諧の師匠・宋阿に弟子入りし、宰鳥と名乗る。だが間もなくして宋阿が亡くなり、下総の結城へ。そこを拠点に奥州や北関東への旅を繰り返す。29歳で俳号を蕪村に改め、いよいよ画と句と書に力を注ぎこみ…。蕪村の内面の闇を解き明かす、長編歴史小説。
著者等紹介
小嵐九八郎[コアラシクハチロウ]
1944年秋田県生まれ。早稲田大学卒業。『鉄塔の泣く街』『清十郎』『おらホの選挙』「風が呼んでる」がそれぞれ直木賞候補に。’95年には『刑務所ものがたり』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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