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出版社内容情報
沖田 ×華[オキタ バツカ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
60
今回も頭に心に残るエピソードがたくさんで、整理しきれない。シングルマザー、父親になりきれない父親。この2つのテーマが大きく今回のメインとして流れている。自分の経験を鑑み、父親になると言うことへの男の弱さのようなものはひしひしと感じてしまう。★★★★☆2020/03/12
Nyah
28
・早産、師長・DVの母親が中絶を機に変わる・父性の育たない夫・脇の脂肪のようなシコリは皮様嚢腫を摘出するまで友達と思っていた・父親になることへの戸惑い・妹を亡くした子供嫌いな妊婦が女の子と聞いて出産することに・漁師の旦那の留守中に浮気して出産。/父性というのは、育てるのが難しいものなのかな。2021/02/22
十六夜(いざよい)
20
父親になる男が妊婦にとったとんでもない行動とは?中絶を決めた女性がシングルマザーになる決意をした理由は?子煩悩に見える母親の腕にあるリストカット傷の意味は?自分の腋にできたシコリに話しかける少女…。色んなエピソードが詰め込まれていて、本当に出産は一人一人違うんだなーと驚かされる。子供に依存するが故に虐待をしてしまうお母さんの話が印象的で、子供たちもそんな母親に依存する、いわゆる共依存という状態なのだろう。助産師さんたちのフォローが救った親子とも言える。命の現場で働く方たちは凄いなぁ。2022/03/20
ジョニジョニ
19
著者が六歳の時、家計が苦しいために母親が夜のバイトをする間、単なる空き部屋に外から鍵をかけられるという劣悪な託児所にあずけられていたという話が悲しかった。夜に親と離れるってだけでも、子供にとっては心細いなんてもんじゃないと思うし、お金が足りない親のツライ気持ちもわかるし、三十年以上前の話ではあるけど、今でも十分にリアルな感触があります。2018/11/18
うめ
18
当事者でもないのに、感じ方も考え方も人それぞれ違うのに理解しようとか分かち合おうとか、そんなのは傲慢でしか無いのだなって。強さとは、困難に打ち勝つ力を指すだけではなく、深い哀しみに寄り添い得る事も指すのだと思う。あと、亡くなった方も生きている方と同じように接するって言うの、すごく大事だと思う。年を重ねる毎にそう思う。社会的な生き物で、思考する事ができる"人"にとって命とは、心臓の鼓動の有無では無くて、共に過ごしてきた時間もそうだと思うから。2018/01/02