出版社内容情報
寄生生物たちは戦術を変化させ、まったく新しい方法で人間と闘争を開始する!
高校生・加奈は寄生生物たちを感知する一種の超能力を持っている。その能力ゆえに寄生生物たちと関わりを持ってしまう加奈を心配する新一。一方、寄生生物たちはこれまでとは違う新しい方法で人間と闘争を開始しようとしていた。
【著者紹介】
1960年東京都生まれ。
1985年『ゴミの海』が「モーニングオープン増刊」に掲載され、デビュー。1993年「アフタヌーン」に連載の『寄生獣』で第17回講談社漫画賞受賞。代表作に『寄生獣』『七夕の国』『ヘウレーカ』等がある。
現在は「アフタヌーン」に『ヒストリエ』を連載中。同作は第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第16回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カムイ
33
再読。人類に驚異となるパラサイト(寄生獣)少年、新一の孤独な戦いは身近な友達、母親の死によって彼も寄生獣によって死の淵の一歩手前までなってしまい、そして田宮(寄生獣)の死は生きても何れは人間に駆逐されるとそう判断した結果、この漫画のテーマは人間の価値観で動物を保護や駆逐するのは傲慢であり他生物に寛容であってほしいと言っているのではないか。また何年後には読むだろうが田宮の訴えには他者に優しく寛容になれたらと思う次第だ。2021/05/01
やま
3
一気に読了。コンビニ版で全3巻と長いのだが、あっという間のストーリー展開。様々な伏線が散りばめられており、無駄がない。寄生獣という非現実的なテーマをメインとしながら、生と死、生命など人間の根幹に関わるテーマも描いている。この作品が長く読まれていることにも、映像化されたことにも納得できる。最後はもう圧巻、素晴らしい作品。2015/05/08
ゆーや
1
全10巻の寄生獣が講談社プラチナコミックスならなんと3巻にまとめられてる~ということで寄の章、生の章、獣の章3冊揃えてしまいましたー。改めて読み返してみると圧巻としか言い様がない作品。人間の正しい姿とはなんなのか、だれが地球を守るのか、今もまったく解決されてない、今後解決されることもないであろう命題をずばずば投げかけられました。2015/05/16