水木しげる漫画大全集 〈021〉 「忍法秘話」掲載作品

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水木しげる漫画大全集 〈021〉 「忍法秘話」掲載作品

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  • サイズ コミック判/ページ数 476p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775075
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

貸本から商業誌に移行する黎明期の作品を初めて一挙掲載! 名作「網」を完全復活させたほか、カラーページも初めて再現収録! 水木漫画の原点である珠玉の短篇集!
『水木しげる漫画大全集』021(1963-1965)、第1期・第1回配本。

目次
★収録作品
「忍者無芸帳」「忍者は一度勝負する」「忍法屁話」「雷石」「怪忍」「聖なる輪」 「太郎稲荷」(原作・星新一「福の神」新潮文庫) 「ライバル」「ハト」「河童」「空想石」「陸ピラニヤ」「未完成交響楽」「空のサイフ」「日本怪病伝 ろくでなし」「金太とピン子」「金太とピン子 第二回 狸のポン太」「金太とピン子 最終回 偶然と努力(扉絵のみ)」
★資料編
★解説「豪傑な人、水木さん」白土三平(漫画家)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」通巻1-1号
・今日の一言「水木さんも、いよいよ大家の仲間入りをしたって感じだねえ」(水木しげる)
・水木しげるインタビュー「饅頭と鯛焼きが楽しみだった」
(ほか)

初出 『忍法秘話』2巻 青林堂(1963年11月10日)、7巻~15巻 加藤書店(1964年4月1日、6月15日、6月30日、8月15日、9月30日、11月1日、12月、1965年1月15日、1月30日)、16巻~21巻 青林堂(3月5日、4月5日、5月5日、6月5日、7月5日、8月10日)(18巻カラー部分 単行本「空のサイフ 水木しげる傑作集4」(ホームラン文庫)東考社 1966年12月)

著者紹介
著:水木しげる(ミズキシゲル)
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

25
ついに刊行が開始された『水木しげる漫画大全集』。水木しげる名義で発表された作品は当然のこと、別名義の作品も網羅し、まさしく大全集にふさわしい編集を目指す。京極夏彦を責任監修者に据える辺り、その本気度が窺える。第一回配本に選ばれた本書は、雑誌「ガロ」の前身にあたる「忍法秘話」に掲載された忍者物が収録されている。忍者物とはいえ、忍者らしきものが登場するのは最初の数編だけというのが、いかにも水木しげるらしい。コミカルな作風ながらも、貫かれているのは、当時の日本社会に対する痛烈な風刺の精神だ。2013/06/04

今ごろになって『虎に翼』を観ているおじさん・寺

20
既読のものも多かったが堪能。この頃の水木絵が一番好きかも。243ページの『河童』の白黒の扉絵なんて題字ごと素晴らしい。原題で掲載されているのか、私が読んだ版とは題名が違うものも。『未完成交響楽』は改題して正解だったと思う。巻末の『金太とピン子』は未完で残念。かなり面白いのに。私の好きな水木タヌキが出て来て嬉しい。白土三平の解説も面白かった。諷刺ギャグの時代劇設定というのはノホホンとして良いものだ。2013/10/06

ホームズ

18
初めて読む作品ばかりで楽しめた(笑)忍法秘話って題名なので忍法の話がメインの短編集かと思ったけどカッパやら宇宙人やらSF短編集のようだった(笑)2013/06/21

よしだ

7
読友さんに教えていただいたので早速読んだ。「水木しげる漫画大全集」として毎月3日に2~3冊ずつ発売されるようで、この作品は記念すべき1冊目のひとつで「忍法秘話」という雑誌に掲載されていた作品をひとつにまとめたものである。当時の漫画雑誌「忍法秘話」には白土三平御大も連載しており、この漫画全集の解説も書いていてそこも見所のひとつだ。忍者モノとは言ってもそこは水木御大。世の中に対する皮肉や怒りを込めて面白おかしく時に物悲しく物語を描いていて、水木御大の作品の根底に流れるものを垣間見た気がした。実にオモチロイ。2013/06/06

大臣ぐサン

4
遂に長年待ち望んだ大先生の漫画全集が刊行開始!この喜びを分かち合える同志よ、共に歓喜の声をあげよう。「忍法秘話」とは名ばかり、後半は忍法どころか忍者も出てこない。貸本屋時代の作とあって理不尽な社会への憤激の念が作品を通じている。その社会風刺の普遍性たるや、ただ脱帽するしかない。50年経っても人の社会という奴は大して成長していないようだ。2013/06/03

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