KCデラックス モーニング<br> チェーザレ 〈8〉 - 破壊の創造者

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KCデラックス モーニング
チェーザレ 〈8〉 - 破壊の創造者

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  • サイズ コミック判/ページ数 236p
  • 商品コード 9784063759877
  • Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

72
ロレンツォ・デ・メディチの巻。圧倒的な政治的センスを持つ経済人で文化人。教皇丁のメインバンクとして、またルネサンスの守護者としても活躍していた。自分との利害から教皇への貸付を断ったために、教皇側はフィレンツェのメディチのライバル、パッツィ家を使いメディチの兄弟暗殺を図るが、ロレンツォは辛くも生き残る。その後、フィレンツェ市民を巻き込んで復讐を図るが、窮地に陥り、ナポリに乗り込んで三国同盟を成し遂げ教皇丁と対立していた。しかし、ボルジアの政敵ローヴェレはナポリを教皇側に引き込もうと画策する。2014/12/28

星落秋風五丈原

58
本作ではロレンツォ・デ・メディチが弟と共にパッツィ家に襲われた事件が伝聞で伝えられる。敵の教皇庁に出向いて死中に生を求めたロレンツォが、重病にかかっている。チェーザレやその父ロドリーゴ・ボルジアの目指す世界は、あくまでもロレンツォが生存してこそ成り立つものなのに、彼の衰えを身近で知ったチェーザレの動揺と、今のようではないメディチ家になることを見越した計画変更が、これからの物語の鍵になる。本巻をアンジェロの“卒業”と名付け祝福の言葉まで投げかけられている。ある種の卒業ではある。主人公なのにコメディパート。2018/12/28

mocha

48
グラナダ王国陥落で、800年に渡るレコンキスタがついに終結。チェーザレは祝祭のためメディチ家を訪れる。ロレンツォ・デ・メディチがいかにしてフィレンツェを統治してきたか。今にも倒れようとするその主柱に、歴史のうねりを感じる。2021/01/21

ベル@bell-zou

40
権威に傅くのではなく、人が人として認める、それが真の統治者の姿。その姿が、支柱が、今まさに倒れようとしているー。その重みを肩に受けながら愕然とするチェーザレ。今回は、パッツィー家の陰謀がメイン。二回繰り返して読んでやっと理解。映画「ハンニバル」でレクター博士を売ろうとした現地捜査官パッツィの殺害シーンと繋がる。あとがきでも本編で描かれた以外の説も含め詳しく解説。これは、続きもすぐ読まなければ。2019/09/01

まりもん

32
レコンキスタの終焉を迎えてスペインの人々は浮かれていた。スペインがキリスト教国としての名乗りを上げた為にロドリーゴが教皇をじゅうぶんに狙える位置にきている。ライバルにあたるジュリアーノ枢機卿は面白くないようでまた何かに仕掛けてきそうで怖い。 不気味なのはジローラモ・サヴォナローラだ。わざとチェーザレに近づきどんな人物かチェックした感じが生々しい。2012/01/20

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