内容説明
篠崎ミコトは、もがいていた。高校卒業と同時にフランスのツアーチームと契約したが、プロの世界はあまりにも厳しく、自転車に乗ることの楽しささえ、忘れてしまいそうになる。自信を喪失し、崖っぷちに立たされるミコト。しかし、ミコトには自転車で得た宝物があった。大和武、寺尾晃一、深澤遙輔、朝日嘉穂、そして深澤ゆき…。ミコトはまだ知らない。高校時代、同じ風を切って走った仲間たちが彼をツールへと導いてくれることを―。
著者等紹介
泉優二[イズミユウジ]
東京都出身。ドキュメンタリー映画監督、世界グランプリ・ロードレース監督、サッカーチーム監督―と、まったく違う三つの分野で監督を経験。サッカージャーナリストとして世界中を旅してまわり、南仏のニースに7年間居住したこともある。そうした経験を生かし、スポーツをテーマにした小説や著作を数多く発表。現在は文筆業のかたわら、地元サッカーチームの監督を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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