感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラムネ
2
手塚プロダクションと講談社の連名で、巻末に読者への案内が掲載されている。古い小説でもよく目にするものだけれど、差別的な表現についての言及だ。通常はごく短く触れられるにすぎないけれど、この漫画では1ページにわたって、その考えを述べている。 特徴を誇張してパロディー化するのは、漫画のユーモアの重要な手法であり、手塚治虫は動植物から人間まで、幅広くキャラクター化していること。すべての憎悪と対立は悪であるという信念を、手塚治虫は持ち続けていたという内容で、深く胸を打たれた。翻って自らの姿勢を反省させれた。2016/01/17
R太
2
たとえ一日でも、ある人に出会ったおかげで人生がまるきり変わることがある。最後に収録された三者三様がとても印象深い。また、ドクターキリコや琵琶丸といった異色の医者が登場し、医療のあり方について考えさせられます。どの道も全てが正解でも間違っているわけでもないだけに。2012/09/30