講談社ノベルス
恋と禁忌の述語論理(プレディケット)

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  • サイズ 新書判/ページ数 309p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062990387
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

第51回メフィスト賞受賞作!理系ミステリの新たな到達点。名探偵を超える最終探偵、誕生!

解決したはずの殺人事件。
癒やし系数理論理学者の証明で
世界は反転する……!!


真実は、演算できる。

大学生の詠彦は、天才数理論理学者の叔母、硯さんを訪ねる。独身でアラサー美女の彼女に、名探偵が解決したはずの、殺人事件の真相を証明してもらうために……。
詠彦が次々と持ち込む事件――「手料理は殺意か祝福か?」「『幽霊の証明』で絞殺犯を特定できるか?」「双子の『どちらが』殺したのか?」――と、個性豊かすぎる名探偵たち。「すべての人間の思索活動の頂点に立つ」という数理論理学で、硯さんはすべての謎を、証明できるのか!?

【著者紹介】
東京大学卒業。神奈川県出身。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞。

内容説明

大学生の詠彦は、天才数理論理学者の叔母、硯さんを訪ねる。アラサー独身美女の彼女に、名探偵が解決したはずの、殺人事件の真相を証明してもらうために。詠彦が次々と持ち込む事件―「手料理は殺意か祝福か?」「『幽霊の証明』で絞殺犯を特定できるか?」「双子の『どちらが』殺したのか?」―と、個性豊かすぎる名探偵たち。すべての人間の思索活動の頂点に立つ、という数理論理学で、硯さんはすべての謎を、証明できるのか!?第51回メフィスト賞受賞作!!

著者等紹介

井上真偽[イノウエマギ]
東京大学卒業。神奈川県出身。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

141
それぞれ探偵が解決済みという3つの殺人事件の真相を数理論理学という斬新な切り口で証明する。「可能性から事実は導けない」ので前提条件と推理過程に対する丹念な検証が全体の骨格。確かに人間の思考に潜む「微細な論理的な瑕疵」を整理するのに有効な手法ではあるが、持ち出される知識の専門性はかなり高い上に一般読者に理解させる姿勢はさらさらない。かといってミステリー本来の醍醐味とも焦点が異なる。この時点で好き嫌いが大きく別れそうだ。一癖も二癖もある人物造形や軽妙な会話、設定のシンプルさなどはリーダビリティに貢献している。2021/08/22

ダイ@2019.11.2~一時休止

128
デビュー作。各種ランキングに入って評判のいい井上さんを初読み。数理論理学部分はまじめに読むとムズイのでさらっと読む。最後はそう来ましたかって感じ。2017/02/26

みっちゃん

116
既に解決済みのはずの殺人事件の真相を、論理学を以て検証、証明するという趣向。この論理学の展開が、私には悲しいくらいちんぷんかんぷんで(泣)完全にその部分では、目が泳いでしまった。必ず出る「2つの答」のどちらが正しいのかわからないし、各話の最後に論理学者が絶対口ごもるのに違和感を覚えつつ、開いた最終章で思ってもみなかった真実を知って、ちょっと鳥肌がたった。第二作も機会があったら読んでみたい。2015/12/04

nyanco

81
印象的なタイトル、気になる装丁に惹かれ今年もメフィスト賞を読むことに。気になった表紙の挑発の横顔美人、調べてみたらイラストは越島はぐさん、ビブリアの栞子さんを描いた方でした。さて読み始めると…主人公・詠彦くんと天才論理学者の叔母・硯さん、二人のキャラと会話が楽しい。理系ミステリーでもハードル低めの感じね…と思ったのですが、硯子さんのナイトメアモードになった途端、だめだぁ~、ハードル高過ぎる。こういうの苦手なんだよなぁ…とリタイアしかけたのですが、平場の二人の会話が楽しくてやめるには勿体無い。続→2015/02/14

aquamarine

70
事件が起き、個性的な探偵が謎を解き、それが正しいかどうかを主人公が叔母のところに検証してもらいに持ち込む、という連作短編の形になっています。章ごとに現れる探偵はそれぞれ別で個性的で印象深いです。叔母の硯は謎解きの検証に数理論理学を使います。これはいわゆる数学特有のとっても簡単なことをとっても遠回りしながら証明するようなやつで、私はこの手のことが大好きなので文章が文字の記号で並ぶだけで楽しくて楽しくてワクワク式を追いかけましたが対偶とか数学的帰納法とか嫌いだった人は辛いかもしれません。でもそこがメイン→(続2016/01/19

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