出版社内容情報
2014年に発表された短編推理小説の中から、最も優れた12作品を選出。本書は、そのうち、Proposeが鍵となる6編を収録。2014年に発表された短編推理小説の中から、最も優れた12作品を選出。本書は、そのうち、Proposeが鍵となる6編を収録。
「許されようとは思いません」(芦沢 央)
「散る花、咲く花」(歌野晶午)
「ドールズ密室ハウス」(堀 燐太郎)
「十年目のバレンタインデー」(東野圭吾)
「雨上がりに傘を差すように」(瀬那和章)
「自作自演のミルフィーユ」(白河三兎)
日本推理作家協会[ニホンスイリサッカキョウカイ]
編集
内容説明
結婚を男が切り出せないでいる理由。それは「祖母が殺人犯だったから」。曾祖父を殺した祖母の真意を探る芦沢央「許されようとは思いません」。十年前、一方的にフラれた彼女から、レストランに呼び出された売れっ子作家。甘い夜を期待する作家に鉄槌が下る東野圭吾「十年目のバレンタインデー」ほか全6編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
62
ミステリ好きだけでなく、恋愛小説が読みたい方にもおすすめ。どの作品も粒揃いだった。2018/05/18
ピロ麻呂
44
「告白」がテーマのアンソロジー☆ひとつの短編がちょうどいい長さで、全部おもしろかった(^^)2018/05/30
nemuro
43
「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」の34冊目。3週間ほどで、ゆっくりと読了。巻末には「本書は、2015年5月に小社より刊行された『ザ・ベストミステリーズ2015』を、文庫化に際し二分冊したものです」とあった。さらに、吉田伸子氏の「解説」には、「共通のテーマを見つけて一冊に編んだ編集部のセンスに、はっとさせられる」とあるので、決められたテーマをもとに6人の作家が書き下ろした、という訳ではないようだ。6編の中では、歌野晶午の「散る花、咲く花」が、それなりのひねりもあって、ほっこり。悪くなかった。2020/07/29
ぽろん
40
告白に纏わるミステリーのアンソロジー。芹沢さん、東野さんは、既読だったけど、やっぱり何度読んでも惹きつけられる。瀬那さんは、初読みだったけど、認知症気味の老人と女子大生の心温まるストーリーが素敵だった。2018/06/06
よしぱん
33
★3 日本推理作家協会セレクションの2014年発表ミステリ短編6編。個人的なベスト3は・・瀬名和章「雨上がりに傘を差すように」都会コンプレックスな上京女子大生、雨宿りであるおじいさんと出会って自分らしさを知る。東野圭吾「十年目のバレンタインデー」売れっ子作家に10年前の元カノから会いたいと連絡が、ムフフと思いきや。芦沢央「許されようとは思いません」村八分になった祖母が、余命いくばくもない曾祖父を殺した理由。一応告白なりプロポーズがテーマにあるのかな。瀬名さんはミステリというより心温まる系だけどよかった。2020/12/05