講談社文庫
水鏡推理〈3〉パレイドリア・フェイス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062934381
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

地球の成り立ちの常識を変える現象に、文科省タスクフォースのヒラ事務官・水鏡瑞希が挑む。茂木健一郎、東えりか、香山二三郎推薦!腐敗に塗れた霞が関、官僚支配にたった一人立ち向かう女子事務官。話題沸騰の下克上ミステリ第3弾。

大地震の後、山中に出現した巨大な土の塊。人の顔そっくりの隆起は「人面塚」と名付けられ、マスコミが貧村に殺到する。その隣村では地球のN極S極が逆転する現象の新たな証拠が見つかる。立て続けに発見された地球の成り立ちの常識を変える二大現象に、文科省タスクフォースのヒラ事務官・水鏡瑞希が挑む。

最近の事件とも共鳴する、胸躍るミステリー。その膨大な知識と緻密な構成に脱帽。水鏡瑞希は、時代が求めるヒロインだ!―茂木健一郎(脳科学者)

松岡圭祐の物語構築力は驚くばかりだ。シリーズの通しテーマともいうべき文科省の伏魔殿ぶりも詳らかにされ、社会派作品としても読み応えのあるものになっている。―香山二三郎(コラムニスト・文芸評論家)

科学の不正を糺すため、真理の鉄槌をおろす女神。ここに降臨! 地震によって起こった土地の隆起が、人の顔に見えることから起こった騒動を解明していく、女性国家公務員。人々の善意と悪意が交錯し、官僚たちの思惑に踊らされる庶民を助けるため、たった一人で立ち向かう。実に痛快な物語である。―東えりか(書評家)

パレイドリア(Pareidolia)とは?
雲の形が顔に見えたり、壁のしみの形が動物や虫に見えたりと、不定形の対象物が違ったものに見える現象。一度その現象に陥ってしまうとその知覚からなかなか逃れられない。

(同内容の金箔豪華装丁単行本版『パレイドリア・フェイス水鏡推理』も同日刊行です。)

松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他

内容説明

大地震の後、山中に出現した巨大な土の塊。人の顔そっくりの隆起は「人面塚」と名付けられ、マスコミが貧村に殺到する。その隣村では地球のN極S極が逆転する現象の新たな証拠が見つかる。立て続けに発見された地球の成り立ちの常識を変える二大現象に、文科省タスクフォースのヒラ事務官・水鏡瑞希が挑む。

著者等紹介

松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーになる。『万能鑑定士Q』シリーズでブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

212
人の顔に似た「人面塚」が地震がきっかけで出現。自然発生したとあって観光客が殺到する一大観光地に。それを人工的に作られたのではないかと究明していく文科省事務官水鏡。活躍の場面は少なめでしたが、面白く読めました。随所にクスッとさせられる場面も〇。「女性に一歩下がれと命令できるのはホームにいる駅員だけだ」と猪木アリ戦は笑えました。2016/08/08

Yunemo

124
官僚世界が前作以上にリアルに描かれてます。嘘と捏造を継いだ時点で、税金を私的流用しまくる都知事と同レベル。よくぞ言ってくれました。その後の展開は報道通り。今回はスケールが大きい、常軌を逸した謎と思わせながら、終わってみればこんなもん、との想いにかられます。展開がちょっと大雑把過ぎて。他人への思いやりがベースだったのに、抜き差しならない状況に追い込まれて。何のために働く、過疎化の現実、様々な施設の建設問題、一つ一つを捉えれば根深いことばかり。女性に一歩下がれと命令できるのはホームにいる駅員だけ。蓋し名言。 2016/06/19

hiro

118
ヒロイン4人の登場に驚いた『探偵の鑑定Ⅱ』を読み、松岡戦略にまんまとはまって積読本となっていたこの本を読んだ。このシリーズは、3巻になってもダメダメで直ぐに切れて突っ走る水鏡のキャラが面白い。今回は‘人の死なないミステリ’のはずが、水鏡は危険な目に遭いながら、「人面塚」と「地磁気逆転」を謎を解決する。もちろん、初めから胡散臭い「人面塚」と「地磁気逆転」、誰が嘘をついているのか推理するのが面白い。「女性に一歩下がれと命令できるのは、ホームにいる駅員だけ」は名言。特等添乗員αシリーズにも手を伸ばしてみよう。2016/09/25

にいにい

87
シリーズ第3弾。さらっと読めるのに、エンブレムや石器捏造、都知事問題も出てきて、実際の事件を思い浮かべるのも面白い。そんな軽めの社会派エンタメ。今回、官僚にも骨のある人が出てきて、今後は恋愛も絡むのか?。瑞希のお父さんの言葉が、いい~。「頑張っても報われない」悩みに対して、「頑張ってるなんて、思わないほうがいい、やりたいことをやっているだけ、報われることを求めず働くのが、いちばんいい生き方だろうな」って。こんな気持ちで仕事をしたい。今回も、楽しめた一冊。2016/06/22

hisato

83
あちこち寄り道していて、ようやく読了です。万能鑑定士・特等添乗員シリーズと比較すると、組織のしがらみや人間関係の問題が前面に出ていて、捏造云々についてよりも、このシリーズはそういう不条理な部分に読み応えを感じてます。 それにしても、行動力と沸点の低さは凄まじいものがありますね、瑞希は。有休と給料を投げ売ってまで、調査で飛び回るってw 相変わらず、タスクフォースの面々はリセットされてしまってますが、廣瀬も今後は出てこないんでしょうか。最後の見送り、良い雰囲気でしたが。 また次巻を読むのがまた楽しみです。2016/10/24

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