出版社内容情報
読者をも欺く見事なトリック、密室殺人、検察官の奮闘etc. ミステリーのプロたちを唸らせた知の結晶6篇!凄惨な殺傷事件を起こした犯人宛てのファンレター。差出人名をたどった先で見たものとは? 高度なトリックが激賞された日本推理作家協会賞短編部門受賞作、若竹七海『暗い越流』。暴力団事務所で、若い衆が自分の口に向けて発砲、死亡した。密室で何が起きたのか?(貴志祐介『ゆるやかな自殺』)。全6篇収録。
若竹七海「暗い越流」
有栖川有栖「本と謎の日々」
貴志祐介「ゆるやかな自殺」
七河迦南「悲しみの子」
宮内悠介「青葉の盤」
柚月裕子「心を掬う」
解説 佳多山大地
日本推理作家協会[ニホンスイリサッカキョウカイ]
編集
内容説明
凄惨な殺傷事件を起こした犯人宛てのファンレター。差出人名をたどった先で見たものとは?高度なトリックが激賞された日本推理作家協会賞短編部門受賞作、若竹七海「暗い越流」。暴力団事務所で、若い衆が自分の口に向けて発砲、死亡した。密室で何が起きたのか?貴志祐介「ゆるやかな自殺」。全6篇収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
131
たぶん昔は1年に1冊出ていてかなり厚い本のシリーズであったような気がします。それが最近年2回で半分づつになってしまったのですね。この巻には6人の作品が収めれていてどれも結構水準が高くて楽しめました。有栖川さんの作品は、「本屋さんのアンソロジー」で読んでいました楽しめました。とくに私は初めての作家でしたが柚月裕子さんの作品が印象に残りました。2016/06/17
ゆにこ
63
他のアンソロジーで既読の物もあったのでそこは残念だったけど、十分楽しめました。若竹さんが良かったので、長編を読んでみたい。2016/07/04
あゆみらい
19
若竹七海、有栖川有栖、貴志祐介、七河迦南、宮内悠介、柚月裕子。贅沢。いいアンソロジーです。2017/04/01
たか
18
すごく楽しめた。とくに心を掬うがよかった。 こういうシリーズはまだ出会ったことない作家にで会えるのでいい。2017/09/12
red
16
6人の作家のミステリー選。ラストを飾る柚月作品に期待していて、読み始めたら佐方検事ものでうれしかった、が「検事の死命」に収録されてて既読のものだったので残念。有栖川作品の書店員の日常の謎ものと、貴志さんのが好みでした。有栖川さんがこんな女性の書店員が主人公の作品とか書いているとは意外だった。2016/06/30