講談社学術文庫<br> 源平合戦の虚像を剥ぐ―治承・寿永内乱史研究

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講談社学術文庫
源平合戦の虚像を剥ぐ―治承・寿永内乱史研究

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062919883
  • NDC分類 210.39
  • Cコード C0121

出版社内容情報

「平家物語史観」を乗りこえ 内乱が生んだ異形の権力 鎌倉幕府の成立にせまる

屍を乗り越え進む坂東武者と文弱の平家公達――。我々がイメージする源平の角逐は、どこまで真実だったのか? 「平家物語史観」に基づく通説に対し、テクストの精緻な読みと実証的な探究によって、鋭く修正をせまる。さらに、源平合戦の実像や中世民衆の動向、内乱の歴史的所産としての鎌倉幕府の成立過程までを鮮やかに解明した、中世史研究の名品。

現在でも、武士を暴力団にたとえ、その武力を超歴史的に批判するような見解は目についても、肝心の武士が「戦士」として行動する「戦争」や「武力」の在りかたについては、まだまだ未解明な部分が多い。……「源平合戦」にロマンを感じておられた方は、少々失望されることになるかもしれないが、本書としてはできるだけ現実的・冷静に、治承・寿永内乱期の戦争の実態を復元し、そのうえで、たんに戦乱の被害者にとどまらない中世民衆の動向や、内乱の歴史的所産としての鎌倉幕府の成立を、検討していきたいと考えている。――<本書「はじめに」より>

第1章 武士再考
第2章 「弓馬の道」の実相
第3章 源平の「総力戦」
第4章 飢饉のなかの兵粮調達
第5章 鎌倉幕府権力の形成
第6章 奥州合戦


川合 康[カワイ ヤスシ]
著・文・その他

内容説明

屍を乗り越え進む坂東武者と文弱の平家公達―。我々がイメージする源平の角逐は、どこまで真実だったのか?「平家物語史観」に基づく通説に対し、テクストの精緻な読みと実証的な探究によって、鋭く修正をせまる。さらに、源平合戦の実像や中世民衆の動向、内乱の歴史的所産としての鎌倉幕府の成立過程までを鮮やかに解明した、中世史研究の名品。

目次

第1章 武士再考
第2章 「弓馬の道」の実相
第3章 源平の「総力戦」
第4章 飢饉のなかの兵粮調達
第5章 鎌倉幕府権力の形成
第6章 奥州合戦

著者等紹介

川合康[カワイヤスシ]
1958年、三重県生まれ。神戸大学文学部卒業。同大大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、日本大学経済学部教授。専攻は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

キック

62
再読です。戦闘の様子やバリケードを築く工兵隊の編制、そして兵粮調達といった当時の戦争の実態を追究することで、源平合戦の真実に迫ります。頼朝が鎌倉に留まった理由、軍事貴族である平家の限界、反乱軍である源氏の強み、勝ち馬に乗る駆武者の動向、さらには頼朝にとっての奥州合戦の深遠な意味等々を、搦め手の検証により解明しています。そして、平家の敗北があたかも自明のこととして捉える「平家物語史観」の明確な否定と、鎌倉政権の確立は予期せぬ結末だったことが説得力をもって語られます。実に面白い本でした。2019/02/23

ホークス

36
鎌倉開府までの武士の成り立ちに迫る。武士の起源は「在地領主が防衛の為に武装」という定説と違い、弓馬に強い大陸や蝦夷に備えて集めた狩猟民にある。彼ら古い武士層は少数で、源平争乱時に武装能力のある広範な層が加わる。当時の小柄な馬の扱いにくさ、武具が高価な事、ローカルな情実が優先した事、源頼朝の立場は不安定だった事、奥州征伐の高度な政治性など。様々な検証から武士の実像が見えてくる。世界共通とはいえ、戦時の兵糧が掠奪で賄われた様子も分かる。ちょっとマニアックだが、余計な精神論や忖度が無く充実した読後感。2019/05/06

高橋 橘苑

18
ポイントの一つは、旧来の「石母田領主制論」では中世社会を切り開く英雄=変革主体として美化されてきた武士を、「職業的戦士身分」として捉える見方が有力であるという見解である。そして、もっとも大きな論点が、第6章「奥州合戦」にあることは、解説の兵藤氏の言をまたないだろう。頼朝が「前九年の役」の頼義の故実をひたすら踏襲し、源氏将軍の「神話」を創造したという指摘である。神話を拠り所に、頼朝の政治力に支えられた鎌倉幕府が、平時に於いても軍事力を恒常化させ、動乱の末、平安貴族から、権威と権力の分離を成功させた事である。2016/05/04

鐵太郎

14
治承・寿永の乱とは、1180年から1185年までの6年間に行われた平家と源氏の勢力争いのこと。いわゆる源平合戦。有名な「平家物語」は、平家が滅ぶことを前提とした源平交替史であるため、平家滅亡を必然的なものとして歴史の物語を描いているが、その本質とはどういうものだったのか。このリアルな歴史を、鎌倉幕府というものがそもそも偶然の産物であったという論を含め、奥州合戦まで描いたもの。征夷大将軍という称号の成り立ちまで含め、これは面白い歴史解説ですね。2020/07/16

のれん

11
現代歴史学による源平合戦の実像を探る一冊。 平家物語が語る坂東武者の恐るべき結束力や戦略といった「勝利の理由」なるものが後世の演出であり、頼朝を中心とした鎌倉側の正当性を得たいが為のものであったと端的にまとめている。 出版が二〇年以上前であるため、征夷大将軍の座を求めた理由や鎌倉時代の始まりの年代についての見解が古いが、それを入れても、現在の日本中世学に深く繋がる解説が多く関心する。 歴史は連続する現在を繋げたものであり、それを物語にするのは後世の人間だけ。学問は違うと改めて唸らされた。秀作。2020/07/09

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