講談社学術文庫<br> 共産党宣言・共産主義の諸原理

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講談社学術文庫
共産党宣言・共産主義の諸原理

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062919319
  • NDC分類 309.3
  • Cコード C0131

出版社内容情報

世の不平等に抗するための不朽の書。二月革命に端を発したプロレタリアートの闘争を支え続けたマニフェストを、全訳注で読む。世の不均衡・不平等に抗するための不朽の書 人類全体の解放をめざした共産主義思想のエッセンス。二月革命に端を発したプロレタリアートの闘争を支え続けたマニフェストを、斯界の泰斗による全訳注で読む。

凡 例
共産党宣言(マルクス エンゲルス)
共産党宣言序文
共産主義の諸原理(エンゲルス)
付 録
解 説
あとがき
人名解説


カール・マルクス[カール マルクス]
著・文・その他

フリードリヒ・エンゲルス[フリードリヒ エンゲルス]
著・文・その他

水田 洋[ミズタ ヒロシ]
翻訳

内容説明

一八四八年の二月革命前夜、プロレタリアートたちが掲げたマニフェストに力強く簡潔な表現で謳われていた、来るべき社会の理想。そして二十一世紀の現在、今なお世界に蔓延する格差や不均衡に直面する我々に向けて本書が放つ変わらぬ光は、重要な示唆に富む。社会思想史の泰斗による平易な訳に丁寧な解説を施し、近代を代表する不朽の古典が蘇る。

目次

共産党宣言(マルクス・エンゲルス)(ブルジョワとプロレタリア;プロレタリアと共産主義者たち;社会主義的および共産主義的文献;さまざまな反政府的党派にたいする共産主義者の立場)
共産党宣言序文(一八七二年ドイツ語版序文(マルクス・エンゲルス)
一八八二年ロシア語版序文(マルクス・エンゲルス)
一八八三年ドイツ語序文(エンゲルス)
一八八八年イギリス語版序文(エンゲルス)
一八九〇年ドイツ語版序文(エンゲルス)
一八九二年ポーランド語版第二版序文(エンゲルス)
一八九三年イタリア語版序文 イタリアの読者へ(エンゲルス))
共産主義の諸原理(エンゲルス)
付録(共産主義者同盟へのよびかけ;国際労働者協会暫定規約;暫定総評議会の代表者たちへの諸指示)

著者等紹介

マルクス,カール[マルクス,カール][Marx,Karl Heinrich]
1818~1883。ドイツ生まれの共産主義者、経済学者、哲学者、革命家

エンゲルス,フリードリヒ[エンゲルス,フリードリヒ][Engels,Friedrich]
1820~1895。ドイツ生まれの経済学者、共産主義者、革命家

水田洋[ミズタヒロシ]
1919年生まれ。東京商科大学卒。日本学士院会員、名古屋大学名誉教授。専攻は社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

10
多分文庫では一番新しい。世界史上究極のアジ文の一つが、エンゲルスによる共産主義問答等の付録と共に収録されていて大変お得。若々しい闘志に満ちた名文であり、共産主義者の目から通して見る近代世界のパノラマも、一面を切り取り拡大したものとはいえ、間違いなく現代のグローバル資本主義に通じるものだ。しかし近代とは予想以上にタフな世界システムで、本書の指摘は一面だけ。結果としてマルクス主義は資本主義以上の流血と破壊を生んだ。しかし、社会思想と思想的エンターテイメント両面から今でも避けて通れない本だと思う2012/09/21

amanon

6
一抹の今更感を覚えながらも手に取った「宣言」…しかし、そこで描かれている不当な立場に置かれた労働者の姿や世相の矛盾は今日にも充分通じる者だった。だが、今日多くの労働者は連帯しようとしないのか?というあまりにも素朴な疑問を抱いてしまう。それだけ、世の中の仕組みが巧妙になっているということなのだろう。個人的には「宣言」以外の文章はかなり退屈で、正直読むのが辛かった。それでも「宣言」が書かれた時代背景を深く知るのに必要なのだろう。それから、私有財産の廃止は、実際のところ、相当に難しいのではないか?と思った。2014/03/19

shibaba

2
『原理』と付録三篇を目当てに読んだ。読みやすい訳。だが『宣言』は岩波のほうが文体が力強くて好きだな。2011/10/25

荒野の狼

1
本書の題名から受ける印象は、政治学であるが、読んでみると経済の理論書というのにふさわしい内容。王侯・貴族・領主などが市民・奴隷・小作人を隷属させる封建主義社会から、引き続いて一般市民(ブルジョア)が商工業者の代表として旧体制にとってかわり、いくつかのヨーロッパの国が資本主義社会に変換したころの1848年に書かれた本(本書が書かれたドイツではまだ転換期)。ここでは工場主である資本家が肉体労働者を(王侯にかわって)搾取する構図となる。2017/02/23

BsBs

1
これは共産主義という政治的イデオロギーについて書いた本ではあるが、マルクスとエンゲルスによる思考実験として読むことをおすすめする。 実際、両者とも共産主義の結実であるソ連の成立を見ないままこの世を去った。彼らがスターリンの時代を見たら何というだろうか。 当時としては斬新かつ核心をつく資本主義に対する指摘がある一方で、肝心の共産主義についてはやや世相を反映してか先走っている側面があり、根拠に乏しくなってしまっている面も多くある。これではマルクス経済学が批判を浴びるのも当然だろう。 2016/06/24

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