講談社文芸文庫<br> 木菟燈籠

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講談社文芸文庫
木菟燈籠

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062903318
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

季節や時代の移ろいに先輩の作家や同僚の教員、学生時代の友人など愛すべき人々の風貌を髣髴とさせる、この著者ならではの好短篇集。<内容紹介>
好きが高じていきなり露地の奥で小鳥屋を始めた教員仲間。商売はやはりうまく行かず復職の世話をする成り行きに店先に据えてあった立派な石燈籠が我が家の庭に……。
日常のなかで関わってきた人々の、ふとしたときに垣間見る思いがけない振る舞いやうかがい知れない心のありようを、井伏鱒二ゆずりの柔らかい眼差しと軽妙な筆致で描き出した小沼文学ならではのじわりと胸に沁みるような作品集。

四十雀
槿 花
エッグ・カップ
鳥打帽
ドビン嬢
枯 葉
木菟燈籠
「一番」
入 院
胡 桃
花 束
解説  堀江敏幸
年譜  中村 明
著書目録  中村 明


小沼 丹[オヌマ タン]
著・文・その他

内容説明

好きが高じていきなり露地の奥で小鳥屋を始めた教員仲間。商売はやはりうまく行かず復職の世話をする成り行きに、店先に据えてあった立派な石燈籠が我が家の庭に…。日常のなかで関わってきた人々の、ふとしたときに垣間見る思いがけない心のありようや今は亡き人の懐しい面影を、井伏鱒二ゆずりの柔らかい眼差しと軽妙な筆致で描き出した小沼文学ならではのじわりと胸に沁みるような作品集。

著者等紹介

小沼丹[オヌマタン]
1918・9・9~1996・11・8。小説家。東京生まれ。1942年、早稲田大学を繰り上げ卒業。井伏鱒二を知り師事する。高校教員を経て、58年より早稲田大学英文科教授。54年上半期、下半期と「村のエトランジェ」「白孔雀のゐるホテル」がつづけて芥川賞候補となる。その後、日常に材をとりながらユーモアとペーソスのただよう洒脱な文体で独自の世界を築く。70年、『懐中時計』で読売文学賞。75年、『椋鳥日記』で平林たい子文学賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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愛玉子

28
小沼丹の本は、数えてみたら七冊持っていたのだが、この本を一番多く読み返しているように思う。思い出したことをそのまま書き記したような文章は、穏やかでしみじみと味わい深く、読むほどに自分の内が凪いでいくのがわかる。あの人に会った、こんな話をした、というような他愛もない日常の中に、するりと死が入り込む。ぽとり、と花が落ちるように、知っている人が居なくなる。ーーみんなみんないなくなった。これは、長い人生でたまさか袖すりあった人びとへの弔いの儀式、なのだろうと思う。不意に静寂が訪れる。そしていつか自分も、また。2021/02/18

YO)))

20
佳作。 『~かしらん?』『判らない』『記憶に無い』みたような言いぶりが、決して投げ遣りではなく、切ない余韻のある終止として響く。淡々、と見せつつ、語りがとても丁寧なのだと思う。 作中で言及されるチェホフの短編の風情をそのまま借りてきたような「胡桃」が特に良い。2017/06/28

いやしの本棚

20
メンタルの調子が良くないときは、心静かに美しい日本語をたのしむ。戦前・戦中・戦後の出来事といえば、皆川博子『蝶』や、片山廣子の短歌・随筆などとも時代が重なる。同じ時代をとらえる、切り口や語り口の違いも面白いなあと感じながら。随筆とも私小説ともつかない後期の小沼作品では、とにかく淡々と人が死ぬ。みんなみんないなくなって、四十雀や槿花を眺めているうち、死者の声がふと耳を撫でる。死者との距離が近い小説が好きだと思う。2017/01/08

michel

11
★4.5。師の井伏鱒二、先輩作家、学校の同僚教員、学生時代の友人、飲み屋の主人…季節や時代の移ろいの中で作者が交わる人々を柔和な視点で描いていく。飾りない淡白な筆致ながら、深い余韻を与えてくれる。2021/09/24

うた

11
11月のお題『みみずく』。今にある小沼丹が過去の人々や出来事を思い出すように語り始めるという点では『埴輪の馬』に近い本だけれど、より思い出すことに支点が置かれている。というか、忘れたとか思い出せないとかさっぱりわからないという言葉が多い笑。表題の木菟灯籠や四十雀、一番、枯葉などが楽しめたが、奥さんの入院を扱った短編ではさすがに先生もうすこし頑張りましょうといいたくなった。昔の男はこういうところ、ほんとダメダメなんだと。2020/11/16

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