出版社内容情報
スタンダール『赤と黒』、フローベール『ボヴァリー夫人』の名訳者であり、第一級の仏文学者であった碩学の日常と思索を綴る名随筆。文学に捧げた人生――いぶし銀の随筆集
スタンダール『赤と黒』、フローベール『ボヴァリー夫人』の名訳者であり、第一級の仏文学者であった碩学の日常と思索を綴る名随筆。
※本書は、1979年5月冬樹社刊『春夏秋冬』を底本としました。
生島 遼一[イクシマ リョウイチ]
著・文・その他
内容説明
読書とはいかなるものか。自分にとって文学とは―。スタンダール、フローベール他数々の文学研究と名訳で知られる仏文学者が綴る、日々の思索と記憶と感想。吉川幸次郎、河盛好蔵、宇野千代らとの交流から、泉鏡花、バルザック、バルト、ロダンバックまで。「寸断されがちな生命の持続感を復元してくれるもの」としての“文学”の、精髄にふれる随筆集。
目次
1 春夏秋冬(自分にとって文学とは?;私の本棚;歴史とフィクション;顔について;上田秋成のこと ほか)
2 美の季節(読書の快楽;読書と「秋」;ロマン主義雑談;ジョルジュ・ロダンバックのこと;能と親しむ ほか)
著者等紹介
生島遼一[イクシマリョウイチ]
1904・9・2~1991・8・23。フランス文学者、翻訳家。大阪府生まれ。京都帝国大学卒業。京都大学文学部教授を経て京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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