講談社文芸文庫
酔っぱらい読本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 235p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062901536
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

古今東西、酒にまつわる名作エッセイを、吉行淳之介が選らんだ『酔っぱらい読本』を再編集。酔っぱらいによる酔っぱらいのための本。古今東西、酒にまつわる名作エッセイを、吉行淳之介が選らんだ『酔っぱらい読本』を再編集。酔っぱらいによる酔っぱらいのための本。

吉行 淳之介[ヨシユキ ジュンノスケ]
編集

丸谷 才一[マルヤ サイイチ]
著・文・その他

佐多 稲子[サタ イネコ]
著・文・その他

大岡 昇平[オオオカ ショウヘイ]
著・文・その他

阪田 寛夫[サカタ ヒロオ]
著・文・その他

坂口 謹一郎[サカグチ キンイチロウ]
著・文・その他

内田 百けん[ウチダ ヒャッケン]
著・文・その他

埴谷 雄高[ハニヤ ユタカ]
著・文・その他

堀口 大學[ホリグチ ダイガク]
著・文・その他

太宰 治[ダザイ オサム]
著・文・その他

阿川 弘之[アガワ ヒロユキ]
著・文・その他

吉田 健一[ヨシダ ケンイチ]
著・文・その他

草野 心平[クサノ シンペイ]
著・文・その他

大岡 信[オオオカ マコト]
著・文・その他

井伏 鱒二[イブセ マスジ]
著・文・その他

檀 一雄[ダン カズオ]
著・文・その他

安岡 章太郎[ヤスオカ ショウタロウ]
著・文・その他

江國 滋[エクニ シゲル]
著・文・その他

志賀 直哉[シガ ナオヤ]
著・文・その他

室生 犀星[ムロオ サイセイ]
著・文・その他

内容説明

古今東西、酒にまつわる名作『酔っぱらい読本』から日本の作家のエッセイを精選。

目次

朝酒/ハムレット異聞/バーへゆく時間(丸谷才一)
春野菜と竹筒の酒/酒少々の私のたのしみ(佐多稲子)
酒品(大岡昇平)
じいさん酒のんで(阪田寛夫)
「泡はビールなりや否や」事件(坂口謹一郎)
おからでシャムパン(内田百〓(けん))
酒と戦後派(埴谷雄高)
酒のいろいろ(堀口大學)
酒ぎらい(太宰治)
アメリカの酒とビール(阿川弘之)〔ほか〕

著者等紹介

吉行淳之介[ヨシユキジュンノスケ]
1924・4・13~1994・7・26。小説家。岡山市生まれ。新興芸術派の作家・吉行エイスケの長男。1945年、東大英文科に入学後、雑誌社で編集記者として働くうちに大学を中退、創作活動も始める。散文の処女作『薔薇販売人』から『原色の街』を経て『驟雨』で54年に芥川賞受賞。硬質で喚起力の強い文章で常に実験性に富んだ作品を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

28
☆☆☆ 酒にまつわるエッセイのアンソロジー。やはり太宰治「酒ぎらい」の支離滅裂ぶりが印象強い。若山牧水の遺体が綺麗だったのは生前からアルコール漬けになっていたのか「大岡信・或る主治医の記録」。大阪の手品バーが何とも興味深い「江國滋・マジック酒場の一夜」。2022/05/12

奏市

14
文豪たちが書いた酒に関するエッセイ、詩などのアンソロジー。世に出た当時は七巻まであり人気のシリーズだったらしい。気軽に笑える話から文学論のような小難しい内容まで様々。その為飲みながら読めるのと飲む前に読まないとわからないのとが混在。後者は埴谷雄高『酒と戦後派』とか。江國香織さんのお父上の文章を初めて読んだ。マジックの話で面白くて笑った。安岡章太郎『葡萄畑の精霊』も好み。昔のフランスの田舎では小学生がワインを持って登校したと。母親が止めようとしても婆さんが喉が渇いて困るだろうにと薬瓶にこっそり忍ばせたと。2023/04/09

こかち

10
贅沢アンソロジー。あの人もあの人もあの人も…名だたる文士たちの飲んで飲まれてエッセイです。これがもう、秋の夜に飲みながらちびちび読むのが最高なんです。酒飲みさんには絶対オススメしたい本です。昼からビールとか、旅酒とか、太宰の宅飲みとか、これ読んで飲むの我慢できるわけない!お行儀悪いことなのにどれも品がある文章で、昔の人の文章ってやっぱりいいなぁって思います。2018/09/27

おおた

9
酔っぱらいはみんなばかだなあ。なんといっても丸谷才一の出だし「日本人はアル中にならない」がばか丸出しである。タイトルからして愚かな『「泡はビールなりや否や」事件』は戦時中の政府がいかにくだらないことで目くじらをたてていたかが描かれる。一方で大岡昇平のように酔っぱらった友人を寿司に誘ったら「なにをっ」と怒鳴られたくらいでそそくさと雑踏に消えちまうなんてのは下の下である。1ページに1度「おからでシャムパム」と唱えながら晩酌に猫がいないことを嘆く内田百けんを見習ってもらいたいものだ。2015/09/08

mawaji

8
初っ端の「朝酒」を読んでいて既視感に襲われ、たぶん底本のほうを学生時代に読んでいた模様。酒品を褒められることはついぞなかった飲酒生活を過ごしてきましたが、埴谷雄高「酒と戦後派」では学生時代に酔っ払って本郷菊坂を下る途中、学友の間借りしている部屋の明かりに吸い寄せられたことを思い出しながら読みました。「酔っぱらいを苛らだたせなくするのが酔っぱらっていないものの義務」というのはちょっとわかるような気もしますが今となっては顰蹙ものでしょう。コロナ以降しらふの日々ですが、在りし日の飲酒の日々を思い出しながら読了。2021/05/09

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