出版社内容情報
藤本ひとみが描く!真実のジャンヌ・ダルクジャンヌは天然系の元気少女! 悲劇的な側面ばかりが知られていますが、この物語は貴族やプロの戦士たちを戦友にしたがえ、突き進むジャンヌの楽しい物語です!
内容説明
13歳で「不思議な声」をはじめて聞いたジャンヌは、自分が戦士として選ばれたことを知ります。そしてその声にみちびかれて旅立つのです。行く先は宮廷の街。天然系で元気なジャンヌは、さまざまな困難を、時には仲間と助け合いながら、がんばって乗り切っていきます。ごくごく普通の少女だったジャンヌの大活躍にドキドキワクワクです。
著者等紹介
藤本ひとみ[フジモトヒトミ]
長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使をつとめ、現在AF(フランス観光開発機構)名誉委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
灰月
3
ジャンヌの悲惨な最期をどうするのかと思ってたら、当たり前のように火刑で終わった。すげぇな青い鳥文庫。さらりとジルドレが大量殺人者になったことも書かれててもう一度びっくり。誤魔化しがない(さすがに性的な部分は書かれてませんが)、というのは好印象ではあるものの、大人が読ませたい偉人伝でしかないかな、とも。タイトルだけラノベ化。いや、こういうタイトルのラノベもないのだけれど。2011/10/03
ぷないぷない
2
いい意味で詐欺(笑)優しい文体と可愛いイラストとは裏腹に、政治背景を詳しく述べている。王位継承権の混乱とその原因記ジャンヌをめぐる人間の黒い部分などかなり濃い。記録にない部分は分からないと明言されているか、あくまで推論であることを付記して、かなり現実的な推察をしている。反面、戦闘や性に関する具体的記述は避けられている。ジャンヌの心情については、おそらく著者の想像の範囲だろう。小学生向けに書かれているけど、神話的な記述は避けて、資料に基づく記述と推論から成ってる、だけど無味乾燥ではない。秀逸な一冊だと思う。2013/07/30
文旦飴
1
「物語」とは言うけど、史料に書かれている記録を中心にして推測は推測、分からないことは分からないとはっきり書くその語り口はどちらかというと「世界ふしぎ発見」的なレポートやドキュメンタリー番組を見ている感じ。 文体とイラストのギャップが面白い。2011/11/18
あまぐり。
0
…絵かわゆっ!テンション軽っ!でも重い話っ!旗もってったの誰っ?!面白かったので時間が出来たら色々と参考文献に進みたいと思います。2015/04/03