出版社内容情報
MRD――それは現実と妄想を置換する病。/ryo(supercell)絶賛のスタイリッシュSFアクション、ついにリリース!
今日も「わたし」は仮病をつかって、ひとりぼっちの校庭で空を見上げて待っている。ヘリがチームメイトと一緒に「わたし」を迎えに来てくれるのを。症状を暴走させてクラスメイト16人を教室ごと消去したっていうMRD(多重現実症)患者の少女を殺すお仕事に、「わたし」を送り込んでくれるのを……。「ファンタスティックなこのお話に、現実と全く関係ないことなど実は一つもないみたい。ここには現実を生きる僕たちの全てがある」…ryo(supercell)絶賛! 選考会にて編集部全員が激賞した新たなる才能、ナカオカガクの、鮮烈なデビュー作。
内容説明
今日も「わたし」は仮病をつかってひとりぼっちの校庭で、空を見上げて待っている。ヘリがチームメイトと一緒に「わたし」を迎えに来てくれるのを。症状を暴走させてクラスメイト16人を教室ごと消去したっていうMRD患者の少女を殺すお仕事に、「わたし」を送り込んでくれるのを―。第6回BOX‐AiR新人賞受賞作。
著者等紹介
ナカオカガク[ナカオカガク]
1990年生まれ。『キリングシュガー』にて第6回BOX‐AiR新人賞を受賞、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひなた*ぼっこ
12
厨二病な人が、リアルなんてくそくらえって言って書きなぐったようなお話。女子高生に無骨な拳銃はアニメにしたら映えそう。2019/04/22
ふじさん
3
第六回BOX-AiR新人賞受賞作。電子雑誌「BOX-AiR」連載。妄想を現実に、現実を妄想に置換する病を抱えた少女達が巨大な陰謀に巻き込まれる、SFアクション。「中二病」ないし「邪気眼」を彷彿とさせる設定ながら、そういった方向性での痛々しさは皆無。微かに兆していた「日常」への可能性も、終盤には容赦なく「非日常」へと回収されてしまい、重々しい展開に息が詰まるようだった。その分、結末の解放感はひとしお。好き嫌いの分かれる作風だろうし、泪やヴィクターに対して若干の描き込み不足も感じたが、充分楽しめる一作だった。2012/06/06
まりん
2
洋画を観てるみたいだった。2012/07/01
幻 透
1
第6回BOX-AiR新人賞受賞作。設定がしっかりしているようであやふやな気がした。SFとして設定が定まらないのは致命的だと思う。もう少し長くていいからしっかりとした物語を見たかったな。2014/03/25
CCC
1
読んでる時は、この文章、この設定で何で面白く感じないんだろうと思ってたけれど、話の中核がないからかなあと今は思ってる。ネタは色々あったけど、どこかを深く掘り下げるべきだったかも。2013/02/07