出版社内容情報
おかしな紳士とお人好しの家来のキテレツな武者修行の旅
「長い長い腕の怪物め、姫へのみやげに退治してやる。」かくて巨大な風車と、熱血騎士の一騎打ちが始まった!
冒険、正義、愛情、涙と笑い――世界の名作にドキドキ、ワクワク
スペインの片田舎ラ=マンチャのある男は、農村に住みながら農業にたずさわる、郷士という武士。しかし彼は、当時流行の騎士物語を読みすぎて、自分もむかしの騎士のようにいさましい冒険の旅をしてみたいと、近所に住むサンチョ=パンサというお百姓をそそのかして、武者修行に出かけていくが――本国のスペインだけではなく、四百年にもわたって世界じゅうの人たちのあいだで読みつがれてきたこの物語は、こうして始まります。自分は名馬と思いこんでいるやせ馬のロシナンテにまたがって、怪物退治のつもりで風車の列につっこんでいくおなじみの名場面など、珍妙な冒険はいつ果てるともなく続きます。
<目次より>
1.ドン=キホーテ旅に出る
2.宿屋の姫ぎみ
3.さいしょの冒険
4.騎士どの、馬から落ちる
5.サンチョ、家来になる
6.風車との戦い
7.さらわれた貴婦人をたすける
8.ロシナンテの災難
9.夜中の死体
10.フィエラブラースの妙薬
11.ほこりの中の軍勢
12.ドン=キホーテ、羊の群れにつっこむ
13.かなしい顔の騎士
14.マンブリーノのかぶとを手にいれる
(以下略)
ミゲル.デ・セルバンテス[ミゲル.デ セルバンテス]
著・文・その他
安藤 美紀夫[アンドウ ミキオ]
解説/翻訳
内容説明
「長い長い腕の怪物め、姫へのみやげに退治してやる。」かくて巨大な風車と、熱血騎士の一騎打ちが始まった。おかしな紳士とお人好しの家来のキテレツな武者修行の旅。
著者等紹介
安藤美紀夫[アンドウミキオ]
1930年京都市生まれ。京都大学イタリア文学科卒業。高校教師を務める傍ら児童文学の創作を始め、1961年『白いりす』でデビューし、翌年、産経児童出版文化賞を受賞。1973年、『でんでんむしの競馬』で野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞を受賞。1974年から日本女子大学教授。イタリア児童文学の翻訳も数多く手がけた。1990年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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