内容説明
分とく山では、食後にお出しする「甘味」にも、その折の季節や、日本の行事、風習などを感じていただけたらと、工夫してきました。家庭でも手軽に作れる「甘味」を中心に選び、子供のころに親しんだ童歌や小学唱歌などを添えて本書にまとめました。
目次
1章 甘味ごよみ十二ヵ月(花びら餅;白羊羹;茶蕎麦白味噌あん;胡麻麩みたらしあん ほか)
2章 和菓子のきほん・おさらい帖(おいしい和菓子はあん作りから;豆をふっくら煮て和菓子の材料にも利用;葛の基本―水との比率で、かたさ、形が変化します;上新粉と白玉粉はでんぷんの質が違います ほか)
著者等紹介
野崎洋光[ノザキヒロミツ]
福島県出身、日本料理店「分とく山」ほか、5店舗の総料理長。テレビ、雑誌など各種メディアを通じて、理論的な料理法に基づくわかりやすい和食を提唱。日本の食文化のよさを若い母親や子供たちに伝え、実践してもらうための「食育」に携わり、和の器・調理道具の開発などにも力を注ぎ、活躍の輪を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nranjen
3
あまりよんだことのない和菓子の作り方本。でも最近洋菓子より和菓子の世界を好ましく思うようになり(それは年のせいか)わくわくしながらページを開いた。なんて美しい。ナタリー・サロートが芸術としての言語は日常で使用される用途目的の言語ではなく、言語自体として美がなければ、と言っていたが、まさにこれは日常で使用される言語かつ美の世界を、写真とともに醸し出している気がする。「春を待ちわびた桜が散り、のびはじめた緑の美しい若葉を使った桜餅。わずかに漂う香りから、満開の桜をしのんでいただく趣向」味と香を思い脳内幸せ。2017/08/17
*冬木*
0
本格的な和の甘味。だけど生クリームも使用。もう少し奇を衒うようなものが出てくるかと思いきや、ベーシックに忠実な感じだったのが意外でした。2012/12/02
都
0
季節ごとの果物や素材を使った、上品な甘味のレシピ集です。ちょうどこれから杏子の季節なので、まずは杏子白玉を作ってみたいな、と思いました。2011/06/02