講談社文庫
チェーン・ポイズン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062771450
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「その自殺、一年待ってもらえませんか?」
三人の自殺志願者にもたらされた“死のセールスマン”からの劇薬メッセージ
死に向かう者にのみ見えるミステリアスな希望を描いた心揺さぶる長編小説!

本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか? 人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・原田は、“死のセールスマン”が運んだらしき、謎のメッセージの存在を知る。「命の取り引き」がもたらす意外な結末とは? 心揺さぶるミステリアス長編。

本多 孝好[ホンダ タカヨシ]
著・文・その他

内容説明

本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか?人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・原田は、“死のセールスマン”が運んだらしき、謎のメッセージの存在を知る。「命の取り引き」がもたらす意外な結末とは?心揺さぶるミステリアス長編。

著者等紹介

本多孝好[ホンダタカヨシ]
1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。’94年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。’99年同作を収録した『MISSING』で単行本デビュー。「このミステリーがすごい!2000年版」でトップ10入りするなど高い評価を得て一躍脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zero1

224
死を描いた小説に希望はあるか?バイオリニスト、悲惨な事件の遺族、そして死にたいと漏らす女。死ぬなら1年待たないかと声をかけた人物がいた。ツッコミどころはあるものの、文庫で400ページを超える作品なのに先が気になって半日で読めた。つまり面白かったということ。読んで損はない一冊。章子と彼女を追う週刊誌記者、原田が交互に描かれる形で話は展開する。ネタバレにならないよう感想を書くのは難しいが、ミスディレクションが効果的に使われている点は本格ミステリーしている。結末は予想できなかった。2018/12/12

射手座の天使あきちゃん

224
いやぁ、やられました! (>_<) ミスリードを狙うなんて、本多さんも結構人が悪いですねぇ(笑) 「その自殺、一年待ってもらえませんか?」と言われた女性、3件の服毒自殺の真相を追う週刊誌記者 二人の目線で物語を追いながら最後に・・・ 「えっ!?」 やられました!!(笑)2012/07/31

ちょろこ

160
ふふふ…の一冊。三人の自殺者。この三人に共通するものは?疑問を抱いた一人の記者が謎を追っていくミステリ。頭の回線が繋がった途端、ふふふ…と笑みがこぼれた。あぁ、そういうことだったのね。まんまと懐柔されちゃった。そんな自分に笑っちゃった。こういうのは爽快感に変わるから良いな。そしてこの作品、単なる面白いだけのミステリじゃない。生と死に焦点を充て、生きる意味とか諸々考えさせるとても奥が深いストーリーだ。そこもぐいぐいっと惹き込まれたポイント。あの人この人、公園で交わす笑み。そこにも笑みがこぼれた。ふふふ。2021/08/11

🅼🆈½ ユニス™

154
終始暗い内容だった。終盤で捻りを入れて来たけど、捻りがあろうがなかろうがちょっとだけ退屈したストーリーには大差ない気がした。しかも、途中からそうじゃないかなって思っていたのでビックリ感は全然なかったけど、希望を感じさせる終り方で良かったとは思えた。読者を騙す為だけに書かれた小説だったら失望レベルでしょうけど、1年後に私の記憶に残っていて欲しいと思う作品であった。🤥 ま、読めて良かった❗️2018/08/09

hit4papa

148
謎の死の連鎖をめぐるミステリアスな作品です。物語は、死を考え始めた女性が、「一年待ちませんか?」と囁かれるシーンから幕を開けます。ラストは、ここが効いてくるので、ぽっかりとお忘れなきように。そこから一転、毒物を服用し自殺を遂げた人々を取材する、ジャーナリストの視点に切り替わります。取材対象は、三十代元OL、著名なバイオリニスト、 妻子を殺された被害者家族。そこには、「死のセールスマン」の存在が・・・。真相は予想外であり、構成にこそ謎の答えが巧妙に仕組まれています。ヒントは、高野悦子『二十歳の原点』です。2020/02/25

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