内容説明
仙台藩六十二万石。伊達政宗を超える大器と期待された三代藩主綱宗は、幕閣大老酒井忠清と共謀した有力家臣伊達兵部に陥れられ、二十歳にして隠居の身となった。幼い亀千代を擁立し、大藩を壟断する兵部。伊達家の重臣原田甲斐は、密かに起死回生を図っていたが!?史上有名な伊達騒動の真実に迫る圧巻。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県熊谷市生まれ。青山学院大学卒。9年余のホテルマン生活を経て、1969年に『高層の死角』で江戸川乱歩賞を、1973年に『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を受賞。1976年、『人間の証明』でブームを巻き起こし全国を席捲、『悪魔の飽食』で731部隊を告発して国際的な反響を得た。『非道人別帳』『忠臣蔵』など時代小説も手がけ、精力的な執筆活動を行なっている。2004年、第7回日本ミステリー文学大賞を受賞。2006年秋より熱海の起雲閣にて「森村誠一文学展」が開催。原作の映画「蒼き狼―地果て海尽きるまで」も2007年春公開され、大きな話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AICHAN
40
図書館本。伊達騒動については山本周五郎の『樅ノ木は残った』を読んだ。比べてみると、ずいぶん違う。特に原田甲斐についての見方が大きく違う。この『虹の刺客』はどうも資料に対する忠実さが大きいように感じたので、この『虹の刺客』のほうが通説に近いのかなと思う。『樅ノ木は残った』では相当数の架空の人物を登場させているなと思った。だから『樅ノ木は残った』のほうが物語としては面白いのだが。2023/03/26
T. みぃた
13
伊達騒動の話ということで読み始めたのは良いけれど、時代ものをスマホで読むのは無謀だったかも~と何度も挫折しそうになりました(^^; 馴染みのある地名や人物が出てくるので、なんとか主役の福王子八弥が動き出すところまでたどり着きました!下巻もボチボチ読みますp(^^)q2015/04/01