出版社内容情報
第一次世界大戦勃発の1914年、後のノーベル文学賞詩人シュピッテラーはチューリヒでスイス人に中立の維持を呼びかける演説を行った。その演説文を邦訳、さらに関連する絵画・写真等とともに解説し、永世中立国スイスのアイデンティティを浮き彫りにする。
内容説明
疑いもなく、私たちにとって中立だけが唯一正しいあり方です。あらゆる外部に対して同じ距離を保つのです。ノーベル文学賞作家シュピッテラーによる1914年の演説「私たちスイスの立場」、待望の邦訳。訳者による縦横な解説と豊富な図版を加え、永世中立をつらぬく小国の姿を浮き彫りにする。
目次
カール・シュピッテラー「私たちスイスの立場」を読む
付録 「私たちスイスの立場」全文
著者等紹介
シュピッテラー,カール[シュピッテラー,カール] [Spitteler,Carl]
1845‐1924。スイスの詩人、小説家。教師、新聞社編集委員などのかたわら詩、演劇、小説、エッセイ等、数多くの作品を発表したのち、叙事詩「プロメテウスとエピメテウス」の成功により詩人としての地位を確立。1909年にルツェルン名誉市民、1920年にはスイス生まれの作家としては唯一のノーベル文学賞受賞者となった
大串紀代子[オオグシキヨコ]
獨協大学名誉教授。ドイツ語圏近・現代文学、文化人類学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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