講談社文庫
ウィークエンド・シャッフル (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062755139
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

表題作をはじめ、いずれ劣らぬ抱腹絶倒、奇想天外、13の傑作短編。ドタバタ、狂気、ナンセンス、のなかに隠された社会批評、未来への洞察、そして、人間の理性や感情への鋭い風刺!面白く笑い転げた後にあなたの心に残ったものは…。読む人の想像力によって、どのようにも読める類い稀な作品集です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

67
奇想天外、エログロ、ナンセンス、シュールな風刺などが効いた短編集でした。話としては滅茶苦茶と言ってもいいのですが、何故か筋の通った短編として完結しているのが凄いところです。相変わらずのツツイ節を楽しませて頂きました。2019/02/19

セウテス

65
一部再読です。「時をかける少女」や「旅のラゴス」を読み、「七瀬三部作」に行ったり「ロートレック荘事件」や「富豪刑事」のミステリーを読んだりして、筒井氏の作風はこんな感じと思っていた読者のみなさんは、たぶんビックリして固まって仕舞うでしょう。大小の短編十数作品からなる本作ですが、最初の「佇むひと」などは作家の静かな午後から物語は始まり、普通の穏やかな日常の中に人柱が立っています。えっとなるでしょうが、ドタバタやナンセンスなどで大笑いした後に、物語の陰に隠されている何かが、心の中に強烈な印象を残して行きます。2016/04/13

GaGa

57
筒井康隆の短編集はいろいろあるが、「俺に関する噂」と匹敵する作者中期の傑作短編集だと思う。表題作は映画化もされた(問題作ではあったが・笑)「佇む人」は初期短編の「お紺昇天」を飛躍させた上で完成させたもの。「生きている脳」や「さなぎ」は潜在的に潜む恐怖を感じさせる。「如菩薩団」は後の「毟りあい」とともに筒井氏短編の大傑作。2012/11/28

たか

49
13篇からなる筒井康隆得意のショートショート。ブラックユーモア、ドタバタ、エログロ、風刺、奇想天外、ナンセンスなど、毒を吐き続ける作風の中に、実は深い真実が秘められている。筒井康隆上級者向けの作品?! D評価2019/02/08

とも

32
★★★前篇、思いのほか淡々と大きな盛り上がりもなくまとまっている。やはり筒井には、もっと突拍子もないドタバタ、エログロ、ナンセンスでありながら、実は奥の深ーい真実が秘められている、そういった物語を期待する。2013/11/07

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