講談社文庫
鎮守の森に鬼が棲む―時代小説傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 476p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062732529
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

時代小説の名手が丹精込めた珠玉の短編十八作品。時代も主人公もバラエティに富んだ傑作揃い。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山内正

4
災難なんてもんじゃと勘三郎が 借金を抱えた上に火事と興行主に 火元は又大名だと煙草盆を引寄る 初日には間に合わせます 妹が茶を入れ横で聞く 回り舞台で客を引くと普請中 あんた焼跡を見に来ない、だが火事場に来なすったね 先代の根付が 死体の側に 火付けと訴えてもね 五年と限った約束を無しに 着流しの同心が入って来た 興行主へおめぇ強請りだなと 引下がった後で女二人が 兄さんも根付けを落とすなんて 顔を見合せ笑った 2021/04/30

山内正

2
信濃の宿へ兵庫が嫁と家士を連れて お忍びで 長く国家老をし四十八で 江戸年寄役に六十三になる 実績を積んだが不評も多い 四十代で妻を貰うが子は居ない 何年か前から寒天の出荷が出来る様に 大阪に卸すにはもっと透明な品 出ないと値段が悪い 萩原と武士が製法を見つけ製造に 城からの呼出しで登城し江戸の事情をまず称えたが萩原勘定方が 異議を唱え江戸の掛かりは不要 国元の訴えを聞くべしと 怯まずに述べ 兵庫を怒らせた 従者が察して斬ると訴えたが 横で聞いてた妻が命は助けてやって 欲しいと 萩原は私の産んだ子ですと2020/10/24

山内正

2
兄が裏戸から手招きする 狹霧に昨日江戸より家老の不正の証拠を持帰ったと 修三郎が生きてたらと 義父元右衛門が閉門と下る 私山内に帰りますと狭霧が 息子に会いたいと 下僕が若様の急な病気でと大声で 裏門を開け入る 大きな満之助が走りよる 背中を撫でるどころでは無い 二年振りの義父は痩せていた 許した覚えは無いぞと言い放つ 私の家です帰りましたと狭霧が 座敷の障子が少し空いてる これから母は喧嘩を致します 驚いては成りません なる程と息子が笑った2020/10/06

山内正

2
江戸年寄役斉木は功績を残し国元を隠密に探る 寒天の出来を尋ねながら 大阪へ出荷はするが丹後産には負けると 荻原というものが苦心して負けない寒天が出来たと知る 目付が年貢割増は待って欲しいと ただ一人反対する作之進は未だ作業に入ったばかりと進言する その夜妻が作之進は実の子だと 儂も憎まれ役を勤めたが 引退すべきと思う それにあの作之進は独身かと 儂がいい娘を知っているからと2019/06/11

山内正

2
長年の江戸詰めから改革に伴い国詰めに兄徳馬が手招きして丘の上へ行く 江戸家老典膳が不正で追放となる 報せが来た  典膳に歯向かった夫山内修二郎に 義父から狭霧は実家に息子を残して帰る やがて兄が山内に帰るのかと聞く 屋敷に入ると舅が何故帰ったと怒り帰れと 出口で息子があの少し開いた障子から帰るか見ているのですと お祖父様が書いた紙が飛ばされて見たら典膳が羨ましいと金だけに生きた典膳がと描いてました ーこれから母は威勢良い喧嘩を致しますが驚いたら嫌ですよ2019/06/04

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