出版社内容情報
ビバップからヒップホップまで
ジャズを超えた「謎めいた巨人」の壮大な物語
膨大な作品群から必聴盤をズバリ厳選! 初心者にも分かるジャズの歴史と醍醐味!
マイルスはその生涯で複数のサウンドトラックを手がけたが、『死刑台のエレベーター』は最初の作品にあたる。またこのサウンドトラックは「マイルスがフィルムを観ながら即興で演奏した」という伝説とともに語られることが多いが、実際は周到な準備のもと、練り上げられた。(中略)おそらく苦労したのだろう、マイルスは録音終了後、「もう2度とこんな仕事はしたくない」と言ったという。また、『死刑台のエレベーター』におけるマイルス自身の演奏は、トランペッターとしての表現力を知る上でも貴重な示唆を与えているように思う。つまり映画のストーリーや場面に合わせて、最もふさわしいサウンドで彩るという、いわゆるジャズトランペッター以上の才能が要求される難題に見事に応えている。
●チャーリー・パーカーへの反逆
●理想のパリ、現実のアメリカ
●優雅なジャンキー
●驚くべき記憶力
●天から降ってきたメロディー
●卵の殻の上を歩く男
●血まみれのトランペッター
●ジャズを超えた男
●どこにも分類できない音楽
●生涯最後の挑戦
中山 康樹[ナカヤマ ヤスキ]
著・文・その他
内容説明
膨大な作品群から必聴盤をズバリ厳選。初心者にも分かるジャズの歴史と醍醐味。
目次
1 青の時代からアコースティック・ジャズの頂点まで(アーリー・マイルストーンズ―天才チャーリー・パーカーと過ごした青春時代の記録;コンプリート・バース・オブ・ザ・クール―希望と失望そしてクール・サウンドの誕生;パリ・フェスティヴァル・インターナショナル―異国フランスで燃えるマイルス23歳の熱きライヴ ほか)
2 エレクトリック・マイルスの時代(マイルス・イン・ザ・スカイ―エレクトリック・マイルスの誕生;キリマンジャロの娘―新生クインテットのデビュー・アルバム;イン・ア・サイレント・ウェイ―未来を切り開くサウンド ほか)
3 奇跡の復活と最後の10年(ザ・マン・ウイズ・ザ・ホーン―不死鳥マイルス!奇跡のカムバックを告げる第1弾;デコイ―新たなマイルス像を確立した重要なアルバム;ユア・アンダー・アレスト―マイルスが“マイルス”を演じた(?)話題作 ほか)
著者等紹介
中山康樹[ナカヤマヤスキ]
1952年、大阪府に生まれる。ジャズ専門誌「スイングジャーナル」編集長、制作プロデューサーを経て音楽評論家として活躍中。生前のマイルスと深い交流をもち、「マイルスにいちばん近い日本人」といわれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Norihiko Shr
TAK
TAK
想像上の集合
根本繁