内容説明
常識ある人でも何故信じられないような決断をするのか!?大企業人事部長が驚愕した惨事の起きる要因。
目次
第1章 「愚かな決定」の奇妙なプロセス
第2章 ひと味違う事故と失敗
第3章 「愚かな決定」の理屈―推論的分析
第4章 稚拙な理屈の正体
第5章 「愚かな決定」は集団のなせる業―集団分析
第6章 間違いの気密性
第7章 協調という罠
著者等紹介
モレル,クリスチャン[モレル,クリスチャン][Morel,Christian]
1948年、ドイツに生まれる。政治学博士、社会学者。大学生の頃、米国に留学し労使関係に興味を持つ。ダンロップ入社、次いで、トラックメーカーのサヴィエム(後にルノーに吸収される)に移り、経営側として労使紛争を経験。リヨンへの転勤を嫌い退社。フランス最大の通信メーカーのアルカテルに入社。労働組合との交渉を巧みにこなし、リストラに腕をふるう。その後、ルノー人事部へ
横山研二[ヨコヤマケンジ]
1944年、東京都に生まれる。慶應義塾大学を卒業後、フランスのレンヌ大学留学。1987年よりパリ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がっち
2
畑村氏の失敗学を具体化した事例の集合体からの分析本といったものであろうか。経営や日常生活においての愚かな失敗についてさまざまに語っている。内容は決してわかりやすくはないが、事例がたくさんあってさまざまな要因が垣間見れる。E2011/02/21
アクサン
0
☆☆☆☆☆2016/03/08
あぃ
0
問題の解決マニュアル本かと思いきや違うところが、この本の狙いだと思った。いろんな間違い事例も勉強になった。2014/01/04
俊毅安村
0
さまざまなケーススタディから、組織の中で愚かな決定が下される過程を分析します。スペースシャトルのオーリングの話は、特に面白かったですね。 管理職が引用する統計の誤りから、自分は分かっている理解しているという思い込み、そこでうまれたミスに対して、構造的な話にくさはもとより、官僚主義的に復唱を避けるなかでつい沈黙がうまれて同意とみなされ、愚かな結論が生み出されたり 結論ありきで進んだ議論や、あまりにも秩序だちすぎて脱線のない議論 30人ちょいの零細企業ですが、組織を率いる人間としては、役にたちます。 2020/04/21