内容説明
雅楽とは、日本古来からの上代歌舞、外来の管絃・舞楽、日本の宮廷貴族による催馬楽・朗詠、この三種類の音楽の総称である。美しい装束とともに、これらが醸し出す雅やかな雰囲気は、楽器や歌のどのような演奏から生じるのであろうか。雅楽独特の魅力を探る。
目次
第1章 雅楽への予備知識
第2章 歴史のあらまし(「雅楽」という名称について;外国音楽の流入期(五世紀~八世紀) ほか)
第3章 楽器について(篳篥;横笛;高麗笛・神楽笛 ほか)
第4章 雅楽の各種目(管絃;舞楽 ほか)
第5章 種々の音楽的仕組み(雅楽の音組織;雅楽のリズム ほか)
著者等紹介
増本伎共子[マスモトキクコ]
本名・喜久子。作曲家。桐朋学園大学音楽学部卒業。現在同大学客員教授。1960年代に日本の伝統音楽全般に関するリサーチをこころざし、東洋音楽学会に入会。現在に到る。1970年代以降は作曲活動に専念。作品に、室内歌劇『浅茅ケ宿』、四人の声明家のための『いろは幻想』などがある。日本現代音楽協会、日本作曲家協議会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫暗
1
入門と書いてあはありますが、かなり専門的なことまで解説してくれています。ただ、解説自体がそう簡単に説明してくれているわけではないことと、どうしても西洋音楽の場合に例えてしまうので、西洋音楽にもなじみがないという人は全く理解できないということになりかねません。音楽としての雅楽をしっかり勉強したいという人にとっては優秀な入門書と言えるかもしれませんが、音楽初心者という人にはかなりつらいことになると思います。2014/12/19
にこ@歴史垢
0
図書館で借りてざっくりと読んでみました。入門とはいえやはり音楽的な話では些か小難しく感じました。入門というだけあって歴史や各楽器の吹き方など基礎がきちんと書かれていたので調べものなどにはいいかもしれないです。2014/07/29
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