内容説明
おれたちはもう死んで、飛行士の天国にきているんじゃないか?でもそれなら、ブラッカムはどこにいるんだろう。そしてあの勇敢で誇り高かった、ドイツの飛行士ゲーレンは?大戦下の少年たちの友情と恐怖を描く、待望のウェストール短編集。中学生から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真坂野まさか
1
前半のお話は童話のようでいて展開で驚かせてくれ、かつ戦時中の市民の生活を知ることができる。後半のブラッカムの爆撃機は、私の抱いている戦争のイメージと合致した。特に「戦争は考える奴から死んでいく」というセリフが印象に残った。宮崎駿が気にいる理由もわかる気がする。児童書の割には、被弾したパイロットの手が炎で操縦桿に張り付く、などの残酷な表現も多い。グロテクス以外の内容の濃さでも、大人の鑑賞に耐えうるどころかページを捲る手が止まらなかった。これから読む人は、二編ともサイコホラーということを念頭に置いて欲しい。2016/01/17
ハヤブサの竜
1
向こうの児童文学はぐろい。日本だとライトノベルに似た作風があるか。宮崎駿がかかわってるのは違う版なのかのう2014/08/13
かしこ
0
恐い、幽霊が恐い!運命の前で個人はちっぽけだが勇気を持って立ち向かわなくてはならない2017/05/08
遠い日
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070207【読書ノート/ひとことメモ】旧版。「チャスマッギルの幽霊」は秀逸。2007/02/07
🦐🍴💓🥑
0
この本の終りに、「ロバート・ウェストール氏に手紙を書いてみましょう」みたいなことが書いてあって、氏の住所が載ってた。 よしきた!書こう!と思ったのだけれども、僕が読み終えたときには氏はこの世を去っていた。 そんな思い出がある本