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内容説明
森の中では油断も隙も命取りの話、悪魔が隣ですましてる話、妖かしは見ている話、家庭内は危険がいっぱいの話、負けてない人々の話、癒えない悲しみの話。何でもありのこんな世の中、キレイ事、イイコちゃんではへたるばかり。建て前で目かくしされた従来の童話ではわからなかった人間と世の中のしくみがハッキリ。グリムより人気があった強い者が勝つ真実童話。
著者等紹介
伊東明美[イトウアケミ]
1949年、横浜市に生まれる。横浜市立大学文理学部社会学科およびドイツ文学科を卒業。その後ウィーンに渡り、ウィーン大学翻訳通訳科ドイツ語日本語カリキュラムを修了する。現地で雑誌編集、翻訳者として演劇、音楽、文学分野で活躍。’94年帰国以来児童文学の研究翻訳にたずさわる。’96年、オートスリア学術省、’99年、ミュンヘン国際児童図書館より奨学金を得て留学。日本でまだ知られていないドイツ児童文学作家を研究、その紹介に努めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
25
ドイツの童話集。“悪い子”と付いてるけど、童話(子どもが読むもの)と思わなければ、そんなに刺激が強いとは思わないかなあ、というくらい。心に残ったのは、第2章の悪魔が出てくる数話と、あとは「蛇乳母」「眠れぬ骸骨」「ローラントの岩」「聖女ゲノフェーファ」。国は違っても日本の昔話と同じようなお話もあって興味深かった。2014/05/17
千尋
5
勧善懲悪ものの話が多い気がする!出てくる悪魔も妙に人間くさいし。真実を見抜く目を持つのはとても難しいこと。2013/11/17
狐
4
悪い子…大人向けですが、今更ながら知らない話ばかりで楽しく読めました。「口を削げ!」なんかは逆に人間が悪い事をしても結局は悪魔が痛い目見てます。こりゃ悪魔の方がより悪いよっていうことなのか…私は、悪い悪魔に唆されて勝手横暴働いた人間もよっぽど悪いと思うけど…。でも収録されているお話のほとんどはきちんと勧善懲悪が多いから良しとしましょう(笑)2013/11/16
はんみみ
4
章題が良い。悪魔が隣で澄ましてる、妖は見ている、家庭内は危険がいっぱい、負けてない人々… 悪魔ほど神を信じ約束を守る存在も居ない。どの話も生きる力に溢れていて、冒険がいっぱい。子供の頃に読んでワクワクしたかった。2013/03/01
長くつしたのピッピ
3
「悪い子」というフレーズに騙された感じ。グリム兄弟よりも当時は人気のあった作家らしいが、結末がどれも中途半端でしっくりこない。期待が大きかったので、チョット残念。2016/01/18
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