内容説明
人生それぞれの場面で幸せをくれたモノたち。同じ空間でともに暮らすモノたち。どれもが、かけがえのない人と時間にまつわる物語を持っている。エッセイの達人が、モノに自らの人生を投影させて滋味深く描く。
目次
トラブル・ドール
ミラグロ
家族の肖像
絵日記帳と朱塗りの小膳
サボテンと酋長の杖
砂の器
ハスの葉の上のカエルとハスの花
少年の仏像
韓国の薬草箪笥と英国修道院の食卓
ゾウの置きもの
青い長椅子
レンブラントのパステル
ブリキの鞄と農夫のカゴ
雲南の汽鍋
サントノレのシノワズリ
台所の機関車
金属の把手と骨董屋の昼寝椅子
栓の抜けない白ワイン
暖炉の上の教会堂
ソドムの塩
著者等紹介
玉村豊男[タマムラトヨオ]
1945年、東京生まれ。東京大学仏文科卒業。パリ大学言語研究所に留学。73年より文筆業。東京から軽井沢に移住後、87年、病気療養を機会に絵を描き始める。91年、長野県東部町に居を定め、「ヴィラデスト」農園をスタート
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感想・レビュー
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紫電改
1
読みやすいエッセイ、物にこだわるのは時勢と合わなくなってきているけど自己満足のためならええかもね、無理して断捨離することもない2022/06/20
1977年から
0
2005年
ジュースの素
0
玉村さんが50代の時のエッセイ。身の回りにある様々なモノにスポットを当て、それにまつわる経歴やエピソードを語る。なかなかに面白く興味深い物もの。海外で出会う物も多いが運ぶのに苦労する話も。凄いなぁと思うのはフランスのクッキングストーブ。かと思えばアジアの路地で見つけた値も付かないような人形。楽しい人だなぁ。2022/01/04