長い物語のためのいくつかの短いお話

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  • サイズ 46判/ページ数 188p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560094907
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

老人文学の金字塔

 「陽気なペシミスト」「短篇の名手」「パリ文壇最長老」などとして知られる、グルニエ生前最後の傑作短篇集。
 カフェレストランの楽団で、毎晩同じような演奏を繰り返している男が、ふと出会った娼婦を必死に探す「チェロ奏者」、人生を振り返り、自分を処罰すべく自殺しようとした老人の結末(「ある受刑者」)、通信社で働く〈わたし〉が、短期間同僚だった男をふと見かけ、後を付ける「サンドイッチマン」、パリ市民蜂起の日、レジスタンス活動家らしき男の指令を受けて「オテル・マティニョン」に自転車で向かった若者の話(「マティニョン」)。
 さらに、著者がジャーナリスト時代に取材したという、忘れられた「ヴァンプ女優」ジーナ・マネスの告白もあれば、「夫に付き添って」や「記憶喪失」など、老いを主題とするやるせないショートショートも。最後に、〈彼〉と初恋相手の美少女との交わりを、両者の人生の軌跡とともに描く、もっとも自伝的な1篇「長い物語のための短いお話」ほか、思わず泣き笑いしてしまうような心に沁み入る全13篇を収録。人生の旨味と苦味と可笑しみを洒脱な筆致で描く、著者92歳の到達点!

内容説明

人生の旨味と苦味と可笑しみを洒脱な筆致で描く、著者92歳の到達点!パリ文壇最長老による生前最後の傑作短篇集。「ある受刑者」「サンドイッチマン」「記憶喪失」ほか全13篇収録。

著者等紹介

グルニエ,ロジェ[グルニエ,ロジェ] [Grenier,Roger]
1919‐2017。フランスの小説家、ジャーナリスト、放送作家、編集者。ノルマンディ地方のカーンに生まれ、フランス南西部のポーで育つ。大戦中はレジスタンス活動に関わり、戦後アルベール・カミュに誘われて「コンバ」紙の記者としてジャーナリストのキャリアをスタート。その後、ラジオの放送作家などを経て、1963年よりパリの老舗出版社ガリマールの編集委員を半世紀以上務めた。1972年、長篇『シネロマン』でフェミナ賞受賞。1985年にはそれまでの作品全体に対してアカデミー・フランセーズ文学大賞が授与された。刊行したタイトルは50以上あり、とりわけ短篇の名手として定評がある。亡くなる直前までほぼ毎日ガリマール社内のオフィスで原稿に向かっていたが、2017年、98歳でこの世を去る

宮下志朗[ミヤシタシロウ]
東京大学名誉教授。放送大学名誉教授。主な著書に『本の都市リヨン』(大佛次郎賞)など。訳書にラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル』(全5巻、読売文学賞・日仏翻訳文学賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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seacalf

36
学生時代から好きなロジェ・グルニエの最晩年の作品。短編中心、ショートショート(レオノールは3ページにも満たないのに強烈)にも似た味わい。短いのでグルニエらしい明るくない話ばかりが続いてもさらりと読める。今回は道ならぬ男女の関係と、やはり最後の短編集なので老境を描いた作品が多かった。なかでも、ひとつ挙げるとしたらブロッケン現象が良かった。グルニエは哀愁を帯びた話ばかりで、その手の話は苦手なはずなのに何故か読みたくなる。いちばんのお気に入りだった『編集室』をまた再読して、その答えをさぐってみたい。2024/10/08

かもめ通信

22
2017年98歳でこの世を去ったフランスの小説家、ロジェ・グルニエの生前最後の短編集。90を越えてなお、これほどの作品を世に送り出し続けた作家のその筆力に圧倒された。2023/06/05

くさてる

21
どこがどうとは説明しづらいのだけど、これまでに読んだフランス文学の印象からしてもフランス文学っぽい短編集だった。人生の妙と情熱、人間心理の綾と皮肉な運命、男と女、恋愛が描かれてもどこか距離があって、でも情熱はある。そして皮肉で、空虚な人生。それらが最後まで決まると、軽妙な寸劇のようでした。2023/05/14

ケイティ

20
1919年生まれ、2017年に98歳で逝去したフランス人作家の生前最後の短編集。初めて、かつ予備知識なしに読みましたが軽快痛快、時に哀愁漂うショートショートでぐんぐん読み進めてしまった。恋愛と孤独、ユニークな人間ドラマが、情熱とシニカルさの絶妙なバランスで描かれ、フランスらしさを感じる世界観。グルニエ自身が「陽気なペシミスト」だそうだが、大いに納得。すらすら軽やかに読めるけど、さすが名手を感じさせる技巧もたっぷり。パリの地名や通り名が出てくるのも楽しかった。2024/04/12

フランソワーズ

16
パリを舞台にした男女の恋愛に関する短編集。愛の国らしく、恋愛に関して自由奔放。でも幸せいっぱい、とっても満足といったものとは無縁。むしろほろ苦くて、切ないものばかり。登場人物たちの中に巣食う孤独や哀愁が、長い作家生活で培われたのであろう、ほんのちょっとの毒を含んだユーモアのある文章で物語られている。2023/09/23

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