出版社内容情報
【内容紹介】
世情は日本に開国を迫る諸外国蒸気船の黒煙の中、寺田屋事件・蛤御門の変を経て、維新への道が拍車をかけて展開。愛する佐那、お龍……そして神州日本の行方をあんじ、「日本はひとつに」という大きな視点に立った龍馬は、薩長の連合、亀山社中(のちの海援隊)を結成し、船中八策を考案。しかし、志なかばにして京都・河原町の近江屋で暗殺された。維新の朝を迎えることなく散った33の歳。
そして、今日も土佐・桂浜では大平洋に向かい遠くを見せる龍馬の銅像の下に佇む若者や、京都・霊山(りょうぜん)護国神社の龍馬・中岡慎太郎像に墓参する若者の焚く香の煙……。