出版社内容情報
平安時代中期。平将門は、父から引き継いだ坂東の土地をめぐる、伯父たちとの争いに勝利する。しかし、朝廷に不信感を抱かせたことから、反乱軍として追捕される側になってしまう。そのころ瀬戸内海では、藤原純友が海賊退治に活躍していた。しかし純友は、不当な税のとりたてに苦しむ海賊たちの側に立ち、朝廷と対立していく。なぜ、時を同じくして、東と西で反乱がおこったのか? 平将門、藤原純友それぞれの立場から描くストーリーをとおして、スッキリ理解できます。
内容説明
平安時代中期―平将門は、父から引き継いだ坂東の土地をめぐる、伯父たちとの争いに勝利する。しかし、将門の武勇に、朝廷は不信感を抱きはじめた。そのころ瀬戸内海では、海賊退治に活躍する藤原純友が、しだいに朝廷との対立を深めていた。時を同じく東西で、二人の“反乱者”が立ち上がる!!
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
76
児童書。[天慶(てんぎょう)の乱]日本の三大怨霊として菅原道真と平将門(たいらのまさかど)、崇徳天皇が有名。この本では怨霊としての将門ではなく、坂東武者として下総(しもうさ)の国を治めようと懸命に働いた若武者が描かれる▽父が亡くなり伯父たちの横暴から領地を守ろうとする将門は勇猛果敢な戦上手だった。同時代、藤原純友(すみとも)は瀬戸内海の海賊を討伐し手柄を立てたが都からの褒美がない。朝廷により「反逆者」とされた二人は戦いの道に突き進む▽かっこよく描かれている。読みやすい。2024.12刊2025/02/04
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