こころライブラリー
発達障害と生きる―どうしても「うまくいかない」人たち

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062597142
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C0347

出版社内容情報

発達障害は、じつは「ちょっと変わった人」などという生易しいものではない。精神科医が、知られざる「ほんとうの発達障害」に迫る。「発達障害のイメージ」には、大きな誤解がひそんでいる!
――発達障害の正しい知識をわかりやすく解説

この数年、「発達障害」は非常にポピュラーになり、一般の人にも知られるようになってきたが、
その一方で、メディアで取り上げられたり、一般の人が思い浮かべる「発達障害」のイメージと、
実際の疾患との間には大きなズレが生じている。
一般に考えられている「どこか変わったところのある人」「奇妙なクセがあり、集団に溶け込めない人」という
発達障害のイメージは、あくまで「軽症例」であって、実は発達障害の一部でしかない。
多くの発達障害を抱える人たちをみてきた経験豊富な精神科医が描き出す、「ほんとうの発達障害」の姿。


臨床の現場にいると、正しく診断されていないASDやADHDの患者が数多く存在していることに驚かされる。
彼らは、うつ病や躁うつ病、あるいはパーソナリティ障害などと診断され、長年に渡って適切とは言えない治療を継続していることも多い。
患者本人が自分自身の状態を知ることなしに、長く辛い日々を送らなければならないことは不幸なことである。
――「おわりに」より


《本書の内容》
第1章 発達障害とは何か
第2章 大人のアスペルガー症候群
第3章 発達障害の多発家族
第4章 発達障害の子供と家庭環境

第1章 発達障害とは何か
第2章 大人のアスペルガー症候群
第3章 発達障害の多発家族
第4章 発達障害の子供と家庭環境


岩波 明[イワナミ アキラ]
著・文・その他

内容説明

「発達障害のイメージ」にひそむ、大きな誤解。一般に考えられている「発達障害」のイメージは「どこか変わったところのある人」「奇妙なクセがあり、集団に溶け込めない人」というものが多い。ところが、このような軽症例は、実は発達障害の一部でしかない―。発達障害の正しい知識をわかりやすく解説。

目次

第1章 発達障害とは何か(発達障害のなりたち;「発達障害」とはどんな病気? ほか)
第2章 大人のアスペルガー症候群(鉄道マニア;障害に向き合う ほか)
第3章 発達障害の多発家族(おとなしい子供;結婚生活 ほか)
第4章 発達障害の子供と家庭環境(発達障害をめぐる母と子の問題;暴力を振るう父、無関心な母 ほか)

著者等紹介

岩波明[イワナミアキラ]
1959年、横浜市生まれ。東京大学医学部医学科卒。医学博士。精神保健指定医。東京都立松沢病院をはじめ、多くの精神科で診療にあたる。東京大学医学部精神医学教室助教授、藍野大学設立準備室、埼玉医科大学精神医学教室准教授、昭和大学医学部精神医学講座准教授を経て、2012年より昭和大学医学部精神医学講座主任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

47
大変面白く、得るところも多かった。発刊は2014・・DSM5が日本でも取り入れられることが認識されたのが2014なので、この手の内容説明本としては最新といえるか。私が初めて自閉、多動症に触れたのが25年前、その頃と比べると一般に人の認知度はさほどに進んではいないが、国の取り組みは牛歩とは言え進んでいるか。自営業の衰退に伴う一般企業のサービス管理化により、コミュニケーション能力が劣る人がはじき出されるというのはよく理解できる。特に面白かったのは司馬遼の「花神」についての言及。2016/02/01

ペカソ・チャルマンチャイ

8
「発達障害」という言葉は最近よく聞くが、実は意味が分かっていなかった。ただ、ほかの病気と症状の重なる部分が多くて、専門医の診断でも間違うことがある。私自身、この一冊を読んだだけではわからないことだらけだ。ただ、世間の多くの人に、こういった病気があるのだということをもっと認知されることを願う。2018/07/13

りら

7
図書館。典型的な事例を紹介していて理解しやすい。本人や周囲の苦しさもよく伝わってくる。生来のことだから治すのは難しいにしても、せめて当事者とその周囲が感じるしんどさを軽減していくことができればなぁと切に思う。現在、学校現場ではぼちぼちと彼らに対する個別の指導(といっていい?)が行なわれているようだが、学校を出た後「働く」場での準備が整っているとは言い難く、社会で能力が活かせそうな人でもその場が確保されにくいのは残念なことだ。昔から発達障害者はいたはずなのに、社会で認知されなさすぎ。2014/07/02

ちょこ

5
発達障害の本はかなり読んできたが、この本の良い点は「発達障害と区別のつきにくい精神障害」について具体例(診断例)を用いて説明しているところだ。私は初め、不安障害と診断されたが、一年後にADHDと正式に診断された。同じような例がこの本にも載っている。とても分かりやすく読みやすかった。2017/02/06

嶽浦かな野

5
途中にでてきた、良太郎さん?あの人クセ強すぎやろ。事情しらなかったら、そりゃ手に負えませんよなぁ。でも、そういうもんなんだよね。2015/12/17

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