講談社選書メチエ
ブッダ論理学五つの難問

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062583350
  • NDC分類 182.8
  • Cコード C0310

内容説明

ブッタはほんとうに「一切を知る者」なのか?仏教経典に完全保存された「論理学」はそれをあざやかに証明する!合理的であることは真理であること。存在論からイラク戦争まで、現代論理学が沈黙する「難問」に、ブッダが残した明快な「答え」。

目次

序論 論理の語り方
第1章 現代論理学は一切を語れるわけではない―一切を知る者であるとブッダが言ったこと
第2章 ブッダ難問に答える(なぜ西洋論理学では因果を語ることができないか―生ずる性質のものは滅する性質のものである;ブッダはどのようにして一切を語るのか―討論を通じてともに語るにふさわしい人は;語りえぬものには沈黙せねばならないか―ただ感受されたもの、渇愛にいたるもの、悩みもだえるだけのものである;因果の道を行くものはなぜ愚か者であってはならないのか―自己を愛しく求めるものは他を害してはならない;因果の理法によって生きる者には自己は語りえないか―「尊師よ、誰が識別作用という食べ物を食べるのですか」「正しい問いではない」と尊師は言った)

著者等紹介

石飛道子[イシトビミチコ]
1951年生まれ。北海道大学文学部卒業。インド哲学。文学修士。日本福祉リハビリテーション学院非常勤講師(哲学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおにし

12
ブッダの教えを論理学的に解釈して、論理学から悟りへつながる道筋を示そうとした意欲作。現代論理学を真っ向から批判したため、案の定現代論理学畑の研究者から辛辣な批判を浴びたようだ。ブッダ論理学が論理学として正統かどうか私にはよくわからないが、ブッダの教えを論理的に一つ一つ検証しながら、ブッダが到達した悟りに接近しようという試みは素晴らしいことだと思いますね。座禅組むより私には適したアプローチ。時間をかけてじっくり取り組みたい一冊。2013/09/21

腹立たかしい

0
「ブッダの教えはすごい合理的だよ」と言われて読んだ。アリストテレスよりも早く導き出され、現在論理学の隘路を超えた論理的思考が展開された。教え自体にはほぼ触れないが、ブッダの思考方法を読み解くという意味で面白く、すぐ読めた。また、命題となる、主語自体の存在論・認識論にも発展して面白かった。2012/06/29

thuzsta

0
自称主婦。 口語に近く分かりやすい。ホームページに補足説明有り。こういうスタイルの本も増えてくるのかな。2011/06/27

masmt

0
現代論理学の知恵によって読み解かれるブッダの論理学。ブッダすごいよ2009/06/01

noharra

0
難問というだけあって、見かけと違ってこの本は難しい。 最初の文章は「倫理と論理は一枚の上の表裏である。」である。これがまず分からない。ブッダは善悪つまり倫理についてしか語らなかったが、論理的だった。まあそこまで良いのだが龍樹が出てくると分からない。 「これがあるときかれがある。」というフレーズはとても大事である。 これに縁るから老死はあるのですか?生まれることによって老死はあるのです。 生まれるということが絶対になかったならば老死はない。だから生まれることが老死の起因だ。とブッダは説く。でもね。2019/01/12

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