内容説明
十八世紀ドイツが生んだ、「西洋の漢方」としてのホメオパティー。自然治癒力を重視する独自の療法は、フランス、オーストリア、アメリカへと広まっていく。十九世紀、その信奉者たちが提唱し、ヨーロッパ医学界を震撼させた「素人医師」運動を軸に、近代医学との相克と、再び見直される現代の意義とを明らかにする。
目次
プロローグ 「西洋の漢方」ホメオパティー
第1章 ホメオパティー理論の誕生
第2章 近代医学の歩み
第3章 近代医学へのアンチテーゼ
第4章 素人医たちの反種痘運動
第5章 ホメオパティー運動の「転向」
エピローグ 現代によみがえるホメオパティー