ブルーバックス マンガ量子力学―この世を支配する奇妙な法則

石川 真之介【原作・漫画】

講談社（2011/11発売）

• サイズ 新書判／ページ数 203p／高さ 18cm
• 商品コード 9784062577472
• NDC分類 421.3
• Cコード C0242

出版社内容情報

不確定性原理から量子力学の本質がわかる　量子の状態を同時に決められないというルールがあると、ミクロの世界では何が起こるのか？壁のすり抜け、とびとび、確率……。摩訶不思議な世界をマンガで紹介。

内容説明

女子高生のフェル美は、言葉をしゃべる魔法犬フォト丸と出会い、この世は「量子力学」に支配されており、決まりきったことなど何もなく、とても不思議な世界だと教えられる。そこに現れた同じ高校に通う古川典子は、そんなことはない、この世のすべては「古典力学」によって決められると激しく反発する…。量子力学と古典力学の対比をモチーフに綿密に構成されたフェル美と典子のバトルの行方は。日常では考えられない量子力学の摩訶不思議な世界をカリフォルニア大学バークレー校の研究員がやさしく解説。

目次

プロローグ
第１章　量子化と確率
第２章　不確定性原理
第３章　シュレディンガー方程式
第４章　波動関数
第５章　プランク定数
第６章　粒子性と波動性
第７章　トンネル効果
第８章　古典力学と量子力学
エピローグ　シュレディンガーの猫

著者等紹介

石川真之介［イシカワシンノスケ］
１９８２年、神奈川県生まれ。現在、カリフォルニア大学バークレー校スペースサイエンス研究所博士研究員。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。専門は宇宙実験物理学で、ＪＡＸＡ宇宙科学研究所やＮＡＳＡと共同で、人工衛星やロケットを用い、宇宙の高エネルギー現象の観測を行っている。大学時代から研究の傍ら、マンガ、イラスト等の創作活動も行う（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[SOHSA]

《図書館本》量子力学は多くの可能性を秘めている。自然科学においても、また人文科学においても。シュレ猫の思考実験は、最終的な結論をみない。解釈が成り立つだけだ。コペンハーゲン解釈か多世界解釈か。そこから新たな展開があと少しで生まれそうな気もするのだが。今はまさにその誕生前夜といった感。頭の中の霧がすっと晴れるか、或いは確率として存在するにとどまるのか。本書はマンガという手法を取り入れながらイメージとして理解しやすいように工夫がされている。ここを入り口として多くの中高生にドアを開けて欲しい。

2015/08/22

[そんれい]

難解な量子力学をマンガで勉強中。量子化され確率に支配される世界、物体自体が確率的に広がって波のように振る舞うことなどが、マンガで分かりやすく解説してくれる。東大出の理学博士が、自らマンガを描いていることにも驚くとともに、著者の魔法少女愛に感服

2021/07/04

[nbhd]

学習漫画ブームなので、講談社ブルーバックスのマンガシリーズに手を伸ばしてみたのだが…これはっ！…年間１位、２位を争うくらいの奇書に出会った、リスペクトフルな奇書だ。表紙を見てのとおりの、魔法少女モノ。量子力学魔法少女のフェル美ちゃんが、古典力学魔法少女とのバトルを繰り広げながら、量子力学世界を理解していく…。「まんが 量子力学」でネット検索すれば、原作と漫画が別個の萌え系学習漫画はいくつか出てくるけど…原作＆漫画を兼ねた量子力学漫画が読めるのは石川真之介先生（カリフォルニア大学研究員）の、この本だけ。

2018/11/29

[ヴィオラ]

基本ブルーバックスをそこまで読んではいないんだけど、たまにあるこういう変な…変化球なヤツは、ついつい買ってしまうw 量子魔法少女vs古典力学魔法少女w 画力は一旦置いておいて「ちこくちこくー」から始まる漫画はどうなんでしょうか？w（確信犯でしょうがw 量子力学については、何冊読んでもボンヤリした理解だけれど、やっぱりとてもワクワクしてしまうのです。

2024/01/13

[anco]

量子力学と古典力学についてマンガを用いてわかりやすく説明した一冊。日常生活ではあまり馴染みのない量子力学。その不思議さに触れられました。量子力学についてさらに理解するためには巻末に紹介されていたような本を用いて勉強する必要があるようでした。

2015/03/22