内容説明
時代が大きな節目を迎えている。西武鉄道、三菱自動車、カネボウ、UFJ銀行、ミサワホームなど、戦後に一時代を築いた名門企業が相次いで落城し、堤義明、伊藤淳二、三沢千代治といったカリスマ経営者は姿を消した。なぜ、彼らは挫折したのか―。戦後最大のフィクサー・児玉誉士夫から、企業を蝕む総会屋、兜町に巣くう相場師、会社を私物化する経営者まで、闇の中で蠢いた大物たちの正体に迫りつつ、戦後六〇年を総括する。
目次
第1章 西武王国・堤義明の「血と骨」
第2章 戦後最大のフィクサー・児玉誉士夫の正体
第3章 総会屋は死なない
第4章 相場師列伝―近藤信男VS.是川銀蔵
第5章 驕りの代償―三菱自動車とカネボウの末路
第6章 UFJ銀行、終わりなき派閥抗争
第7章 森ビル・森稔、「政商」の憂鬱
第8章 屍に群がるハゲタカファンド
第9章 竹中平蔵の大罪―復活した裁量行政
著者等紹介
有森隆[アリモリタカシ]
経済ジャーナリスト。1945年生まれ。1969年早稲田大学文学部卒業。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている
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